庭で栽培しているアップルミントの群れ

アップルミントはとても繁殖力が旺盛なのであっというまに広がってしまう…。
小さな苗を2本植えただけなのに数年も経つと画像のようにもうボウボウ。ちなみにこれでも1年前には栽培面積を一旦狭くしているくらい…。
実際には画像の左側にもこの倍以上広がっていて、このまま放っておくと庭じゅうがアップルミントになってしまうので、今年も一部のエリアだけは残してそのほかは地下茎から抜いてしまおうかと…。
ただ一気に抜いてしまわず、何かを作りながら徐々に整理をしていく。

なお、整理したものでは「乾燥茶葉」「シロップ」「天然の防虫スプレー液(栽培している野菜用)」そのほか色々と作る予定…。
とりあえず最初は、アップルミントティーの乾燥茶葉から作ることにする。それだと結構な面積を整理することが出来るので…。


■ドライフラワーのようにして乾燥茶葉を作る。

今回は大量に作るので、ドライフラワーのようにして乾燥させます。
少量の場合だったら、茎から葉を切り離してその葉をザルや干し網などに並べるというのはあまり大した作業ではないですが、それが大量ともなると、葉を一枚一枚ザルや干し網などに並べていくのはとても面倒な作業となります。しかもそれらのザルや干し網などを沢山用意しなければいけなくなるというのも大変。なので今回はザルや干し網などは使わずドライフラワーのように上から吊るして乾燥させます。

摘み取ってバケツに入れてある
■材料

【アップルミントの葉】

■大量な場合の作り方


プランターの中で洗っている

.葉を洗う。

まず、根元近くの葉は取り除いておきます。
そして砂ぼこりなどの汚れを落とすため水に浸して洗います。また、虫が付いていないか葉っぱの一枚一枚も確認しておきました。

ちなみに水に浸して洗う時は、底穴をキャップで閉じた横長のプランターを水槽にすると便利です。
丸く大きな洗い桶などよりも水が節約出来るので、我が家では庭で収穫した長いものを洗う時の専用にしてあります。
なおプランターの種類によっては底穴用のキャップが付属していることもあります。その場合は、セットになっている底網の両端に付いていることが多く、切り離すと底穴のキャップとして使えます。

バケツの中で乾燥中

.洗ったあとは表面に付いた水気を飛ばす。

洗って濡れた葉を、布やペーパーなどを使って一枚一枚すべて拭き取るのは大変な作業になります。
なので今回は、水切りをしたアップルミントを水を張ったバケツに挿し、茎や葉をピンとさせた状態にしてしばらくの間自然乾燥させておきました。

なお、このあとドライにしてしまうのでここで水揚げする必要は無いような気もしますが、水揚げしておかないとおひたしのように葉がしんなりとなってしまい、逆に洗った時に付いた水は乾燥しにくくなってしまいます…。

束ねる前の様子

.12~14本くらいで一束にする。

1束あたりの本数が多すぎると、重なったところの中心部分の風通しが悪くなってカビが生えてしまうこともあるので多すぎには注意です。
ただ、1束あたりの本数を少なくし過ぎると束の数だけが増えてしまい、作業の効率が悪くなったり乾かす場所が多く必要となってしまうこともあるので、そこはアップルミントの本数や乾かす場所などの状況に応じて1束あたりの本数を決める。

なお、ここでは14本で一束にしました。
14本だと多いのではと思われるかもしれませんが、このあとひと工夫します。

輪ゴムで束ねた状態

.輪ゴムで束ねる。

まず、茎の下の部分を輪ゴムで束ねます。

束を半分にしてクロスさせた

.束を半分に分けてクロスさせる。

輪ゴムで束ねたら、その束を半分に分けてそれらをクロスさせるようにひねり、分かれた2束をX状にします。

今回は1束を14本としましたが、その量だと束の中心部分は乾燥しにくくなります。なので、風通しが良くなるように束を半分に分けて重なりを少なくしておきました。
それでも茎の間に隠れている風通しの悪い葉があれば取り除いておきます。カビるのはイヤなので…。

クロスの中心を紐で縛る

.2束に分けた状態のまま固定させる。

束ねた輪ゴムと垂直に交差するような状態で輪ゴムの上から紐で縛ります。そうすると、分けた2束がX状に開いたままの状態で固定されます。

紐の先がループ状になっている

.紐の先を縛ってループ状にする。

吊るす際に引っ掛けやすいようにするため、今回は上記の紐の先を縛って紐をループ状にしておきました。

S字フックで吊り下げる

.逆さに吊るして乾燥させる。

窓を開けた室内の風通しの良い場所に逆さに吊るして乾燥させます。
今回は、上記のループ状にした紐部分をS字フックに引っ掛け、さらにそのS字フックを長い棒に引っ掛けて数束を並べて吊るしておきました。
なお、窓を閉めておく状況の時には扇風機の風を当てたり、出来れば除湿器を使ったりしてなるべく早く乾燥させるようにすると良い。

ちなみに、上記工程6と7の「紐で縛る作業」は飛ばして、工程5の状態のまま長い棒をまたぐようにさせて引っ掛けても良い。
ただし乾燥して軽くなったら、風の強い場所だとクルンと回転して落ちてしまうかもしれません。
また、工程5の状態のまま直接S字フックに引っ掛けて吊るしてもいいです。でもその状態で吊るすと、X状になった束が引っ掛けておく棒に対して平行になってしまいます。つまり、お互いを重ならないようにしようとすると吊るす間隔が広くなってしまい吊るせる量が少なくなってしまいます。
いずれにせよ、この部分に関してはその時の状況に応じた方法で適当に…。

カラカラに乾燥した状態

フサフサだったものが小さく縮んでカラカラに乾燥したら終了。

なお、吊るしてある状態の最下部(アップルミントの先端部分)が一番最後にカラカラとなるので、その部分で乾燥状態を確認するといいかもしれない。
特に、先のほうの「茎の部分」を確認するといい。「先端の葉」が乾燥していても、その付根のところである「茎の部分」はまだしんなりとしている場合があるので…。

ところで、今回は葉を茎に付けたまま乾燥させましたが、茎から葉を切り離して、葉だけをザルに並べて乾燥させた方が全然早く乾きます。なので作る量が少ない場合はその方法でもいい。

摘み取った葉の山

.茎から葉を切り離す。

先の「茎の部分」までカラカラになっていたらほぼ全体が乾燥しています。
その時の天候や乾す場所によっても異なってくると思いますが、今回は先のほうの「茎の部分」がカラカラになるまでに10日以上はかかりました。

そして、乾燥しているのが確認ができたら一枚一枚手でむしり取ります。
完全に乾燥していると振るだけで落ちるものもあるくらいなので簡単に取れてくれます。

ちなみに今回は、30~40cm程のアップルミントを100本ほど乾燥させて、出来た乾燥茶葉は約35gでした。見た目的には結構な量が出来たと思っていたけど意外と軽いです。

※なお、茎から葉を切り離す前には、カビが生えていないかの確認はしておく。もしカビが生えていたらもったいないけど捨てます。

乾燥した葉を缶に入れてある

10.容器や袋で保存。

容器や袋に入れて保存しておきます。
手元に乾燥剤があれば一緒に入れておく…。

ジッパー付きのポリ袋に詰めてある

すぐに使い切れない分はジッパー付きのポリ袋に入れて冷凍保存しておくのもいいかもしれない…。


■少量の場合はザルなどで…。

ザルの上で干した場合

上記では大量に乾燥茶葉を作る場合でしたが、少量しかない場合は、ザルや干し網に並べて乾燥させる方法で全然いいと思う。
画像のように茎から葉を切り離した状態で乾燥させると、状況次第ではありますが。4日もするともうカラカラです。

なお、量が多いけど早く作りたいという場合もこちらの方法で…。
ただ前述した通り、葉の量が多いと並べるのが大変だし、ザルや干し網、そして乾す場所が多く必要となるというのが難点ではあります。

ちなみに画像の量は、30~40cmほどのアップルミントが6本分でした。乾燥したら2.5gだったので、アップルミントティーにすると1~2杯分くらい。


■アップルミントティーを色々とアレンジ。

ポットのミントティーをカップに入れる

基本的には、適量の乾燥茶葉をお湯で蒸らし、それを濾してアップルミントティーとして頂きます。
なお、1杯あたりに使うお湯の量を200mlだとすると、そこに1g~2gほどの乾燥茶葉を入れるといいと思う。

なおその際には、アップルミントの乾燥茶葉のみでもいいですが、紅茶の葉やドライフルーツなどとブレンドするのもありです。
また、酸味が欲しい場合はレモン果汁などを加えて調整するといいし、甘さが欲しい時は砂糖やハチミツなどで…。

またお茶として飲む以外には、茶葉を細かくしてクッキーなどを作る時に混ぜたりするのもよくある使い方です。


今回は、庭で栽培しているアップルミントで「乾燥茶葉」を作りました。

なお、アップルミントを庭で育てていると、すぐに使いたい時などにはとても便利…。
飲物やデザートなどにアクセントが欲しいなと思ったらすぐ庭に直行。また、我が家のアップルミントは無農薬なので安心してサラダの材料やフレッシュハーブティーの茶葉にも使える…。
あと、食すだけではなく、花瓶に刺して見た目も香りも楽しめるし、その他にも使い道は色々。
ただ、地植えだと広がらないように管理するのは面倒です。

ちなみに、アップルミントは地植えをすると駆逐は難しいとよく言われますが、意外と浅い地下茎なので、土を掘り起こしてしっかりと取り除けば、自分が試してみた経験だけで言うと思ったよりも駆逐は簡単でした。
以前も異なる2カ所に繁殖させましたが、2カ所とも地下茎からしっかりと抜いてしまうと次の年にはまったく生えてこなくなりました…。
ドクダミのように、駆除したと思ってもしばらくするとどこからともなく芽が出てくるということはいっさい無かったです。

ただし、違う植物の根と絡み合った状態で繁殖してしまうと、アップルミントだけを駆逐するというのはちょっと厄介かもしれない。近くに大切な木や植物があるという場所だと地植えをするのはよく考えたほうがいいかもしれない。どうしても心配なら周囲にプラスチックシートなどを埋めて地下茎を横に伸ばさないようにする。それでも心配なら地植えはあきらめてプランターで…。

なお、ほかの種類のミントはどうか知りません。


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