キャンドルに灯された炎を見ていると、1/fゆらぎの効果でストレスが和らいで心がリラックスしてくると言われていますが。
このなんとなく耳にしたことのある『1/fゆらぎ』とはいったい何のことなんでしょうか。

それは、安らぎを感じるリズム

火を灯したキャンドル

それは、『動いたと思えば止まる、止まったと思えば急に動き出すという不規則さと、予測できる規則正しさとが調和した状態のリズム』を持った『ゆらぎ』のことらしく、音として聞くことが出来たり、体で感じることが出来たり、目で見ることが出来たりするようなのです。

このゆらぎのリズムは、自然界の中で普遍的に存在する現象で、人の生体のリズムや、目の動くリズムと似ているらしいのです。
そして、そのリズムを持ったゆらぎに接することによって、人は安らぎを感じるようです。

その、自然界の中でよく見られるゆらぎの中で、音として耳で感じることが出来るものには、そよ風の音や、波の音、川のせせらぎの音などがあります。
また、体で感じることが出来るものには、肌に触れるそよ風などがあります。
さらに、目で見て感じることが出来るものには、地面に映る揺れる木漏れ日、風に吹かれて揺れる木や草花、川面や海面のキラキラと動く光、形の変わってゆく雲、などがあります。
このような現象を自然界の中で探すと、もっと色々とあるでしょう。

空気の動きにも、ゆらぎがあります

山の中のイメージ画像

そして、これらの現象をおもいっきり感じることが出来るのが、山や海辺などの自然の中ではないでしょうか。
例えば、山や海辺でぼんやりと佇んでいるいるだけで、気がつけばなんだか気持ちが安らいできた、というような経験はありませんか。
おそらく、自然の中でリラックスさせられるのは、様々な自然現象が持っているゆらぎのせいかもしれません。

また、これらの自然現象は、重力や空気の動きなどによって引き起こされていますが。特に、空気の動きによって引き起こされているものが多くあります。
空気の動きとは風や気流のことで、その風や気流が要因となって動きのある自然現象となっているのです。

一方、建物の中ではどうでしょうか、家の中ではあまり空気の動きが起こらない無いようにも思われます。
しかし、たとえ戸を閉め切った家の中においても、部屋の上部と下部の温度差による気流や、すきま風などによる僅かな空気の動きは存在します。

そして、その家の中で起きている空気の動きにも『1/fゆらぎ』はあるのですが、そのゆらぎをあまり目で見ることはありません。

キャンドルの炎が、空気の動きをキャッチします

ホルダーに支えられている火を灯したキャンドル

しかし、空気の動きを視覚化することによって、ゆらぎを目で見ることは可能です。その一つとして、キャンドルに火を灯すという方法があります。
キャンドルの炎は、僅かな空気の動きをキャッチしてユラユラと揺れますが、このユラユラこそが目に見える空気のゆらぎです。

また、上記の空気の動き以外にも、キャンドルの炎自身の熱からも上昇気流は生まれますし。人が動く風圧によっても風は生まれます。さらに、季節によっては冷暖房器からの風もあります。
キャンドルの炎は、それらの空気の動きを敏感にキャッチして、炎が揺れるという現象となって目に見せてくれます。

さらに、キャンドルの炎のあかりは部屋全体を照らし、壁に映ったあらゆる影を揺らしてくれます。
そのため、炎をずっと見つめていなくても、テーブルの上や棚の上など、部屋のどこかでキャンドルの火が灯っているだけで、その部屋全体にゆらぎが映り、必ず視界に入ってくるようになります。
その結果、部屋のどこにいても、キャンドルの炎のゆらぎでリラックス出来るということにもなるのです。

また、キャンドルの炎ほど敏感ではありませんが、モビールなどでも、家の中の空気の動きを目で見ることが出来ます。

そのほかに、空気の動きを音として耳で感じることが出来るものには風鈴があります。暑い夏に不規則なリズムの風鈴の音を聞くとなぜか癒されませんか。

静止しているモノの形にも、ゆらぎがあります

木目の模様の画像

以上のように、目や耳や体で動きを感じることが出来るゆらぎの他にも、目と頭だけで感じることが出来る、静的なゆらぎもあるようです。
ここで静的という表現を使ったのは、動的な時間の流れが存在しないという意味のことで、動いていないということです。
つまり見る人間側が、静止しているものの形にリズムを感じるというのです。

代表的なものは木の年輪や木目です。この木の年輪や木目の模様は、ビジュアル的に不規則なリズムを有していますが。
このように、ビジュアルの中に不規則なリズムが存在するものには、ゆらぎを感じるらしいのです。
おそらく、説明を聞かないと何がなんだか分からないけれども、見るだけで、なぜか気持ちが癒されてしまうような抽象的なオブジェやアートなどには、そのようなリズムが隠れているのかもしれません。

火を灯すときに必要なキャンドルスタンド

テーブルの上にあるキャンドルスタンド

そういえば、キャンドルに火を灯すときには、キャンドルスタンドやホルダーなどが必要ですが。好きなデザインの物ならば、キャンドルに火を灯していない状態でも、部屋に置いておくだけでオブジェとして楽しむことも出来ます。

また、キャンドルスタンドは、常に使わなくても、ふと思いついたときにすぐに使えるように、家のどこかに置いてあると以外と重宝するかもしれません。
例えば、音楽を聴きながら癒されたい時や、食卓をなんとなくオシャレに飾りたい時、また特別な記念日などと機会は色々あるはずです。

キャンドルスタンドには、真鍮、陶器、鉄、ガラス、石、コンクリート、その他色々な材質のものがあります。
また形状も様々で、実用的なものからデザイン重視のオブジェ的なものまで幅広くあります。特にキャンドル文化のある欧州のものとなると、それこそ数え上げたらキリがないほど存在します。
そのような中で、インテリアショップや雑貨屋などを廻り歩きながら、自分だけのお気に入りの逸品を探し出す作業も楽しくはないですか。


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