トーストを作る時には、どんな道具や器具を使用していますか?

トーストと言えば、スライスした食パンを焼いた食べ物のことですが。一般的には電気トースターを使用して作ることが多いかと思います。
そして、電気トースターといえば、熱源が電気ヒーターで、トーストを簡単に、そして美味しく作ることが出来る大変に便利な調理家電です。

しかしトーストは、電気トースターよりも直火で焼いた方が美味しくなるとの評判をよく見聞きします。

そういえば、電気のホットプレートで焼いた肉よりも、直火で焼いた肉の方が確実に美味しくはなります。
それと同様に、パンでも美味しくなるのかなと思い、試しにセラミック焼き網というものを購入してトーストを作ってみました。

直火でトーストを焼いてみました

食パン

ただ、それ単独で作っても本当に他よりも美味しいのかどうか判断できないので、味の比較をするために以下の3通りの道具・器具で作ってみました。

(1)新しく購入した、下部にセラミックの網が付いている焼き網。
(2)昔から使用している、セラミックの付いていない焼き網。
(3)一般的な、電気トースター(1200W)。
です。

まず、網の上にのせて直火で焼いたトーストがおいしい理由としてよく言われているのは。
電気トースターの場合だと、トースターのケースの中でパン全体を包み込むように焼くのに対して、
網を使用した場合は、片面ずつ、パンの表面だけをカリッと焼き上げるので、パンの内側(中心)部分の水分が逃げ出し難くなるからだそうです。

本当にそうなのか、焼く前に3枚の食パンの重さを計量しておいて。
その後、焼いた後の食パンの重さも計量し、水分の蒸発量を調べてみました。

食パンは、高級なものではなく、安価すぎるものでもなく、いたって普通のものを選びました。
そして、焼き上がりの条件は、表面の焼き色が同じくらいになるまでとしました。

セラミック焼き網の上で焼いているトースト

結果は…。焼く前の食パンの重さを100%とすると、
【1】セラミックありの網を使用したパンは
--------〔94.2% 〕の重さ

【2】セラミック無しの網を使用したパンは
--------〔94.4% 〕の重さ

【3】電気トースターを使用したパンは
--------〔89.5%〕 の重さ
になりました。

電気トースターで焼いたパンが、網で焼いたパンよりも5%ほど軽くなっています。
ということは、普通の食パンの水分含有率はだいたい38%前後らしいので、水分だけで5%の差というとけっこう蒸発してしまったことになるはずです。

一般的にパンは水分の含有率が多いと美味しいらしいので、そういう点から言うと、
「網の上で直火で焼いたトーストはおいしい」という理由は、理論上では正しいことになります。

実際に食べてみた感想は

焼いたトースト

そして、実際に食べてみた感想ですが。

まず、電気トースターで作ったトーストは…。
いつも通りの味で、当たり障りも無く普通に美味しいです。

次に、焼き網の上で焼いたトーストは…。
電気トースターで作ったトーストと比べると、あきらかに味と匂いが違います。
食べてみて一言目の感想としては「おいしい!」ただそれだけに尽きると思います。
それは、セラミックの網が付いているものを使用した場合ても、付いていないものを使用した場合でも同じでした。

表現が適当かどうか分かりませんが、美味しいおこげご飯のような、また、焼いたお餅のような感じの風味(味や匂い)がありました。
このような味や匂いは、先に食べた、電気トースターで作ったトーストにはあまり感じませんでした。
それは多分、たとえ高級なトースターであっても出すことの出来ないものだと思います。

また、食感ですが、表面がサクサク、中がふわふわです。
噛んだ時には、テレビのCMが出来そうなくらいに サクッ!といういい音がしました。

食べ比べてみた感想としては、これ本当に同じパンなの…、と思うくらいです。
はじめは本当に味の差が出るのか半信半疑だったのですが、実際には、当たり障りの無い普通の味だったはずのパンが、ものすごくおいしいパンになった感じです。

 

次に、冷めたらどうなるのか30分ほど経ってから食べてみましたが、これでもあきらかな差がありました。

まず、電気トースターで作って冷めてしまったトーストは、
硬くてパサパサになっていて、とにかく普通に食感が劣化しています。

しかし、焼き網で作ったトーストは冷めても柔らかく、中も比較的にしっとりとしていて、パンとして普通に美味しいままでした。
まあ、さすがに何時間も経った場合はわかりませんが、少なくとも食事中の間ぐらいは全然大丈夫でしょう。

そして、セラミックありの網を使用した場合と、セラミック無しの網を使用した場合との違いですが。
セラミックありで作ったほうが多少美味しいかな?とは思いましたが、 言葉で説明できるほどの極端な差は無いような気がします。

また、味以外での違いとしては。
セラミックの無い網で焼いたほうには、焼ムラが出来ましたが、
セラミックのある網のほうは、比較的均等に焼き色を付けることが出来ました。
しかし、すごく差があるわけでもありません。
そこは、あくまでも比較的にというくらいの差です。

ちなみに、完成したトーストの見た目は、電気トースターで作ったものが一番ムラの少ないキレイな焼き目でした。
だけど個人的には、セラミックのある網で付いた焼き目のほうが手仕事感があり一番美味しそうに見えました。

そのほかにも、美味しくなる理由はあるのか

ガスコンロとトースト

加えて、先の水分量のほかにも美味しくなる理由があるのではないかと思い、いくつか調べて見ました。

遠赤外線について。
・まず、セラミックという素材は、加熱すると遠赤外線が出るらしいです。
・そして、遠赤外線は、物質の表面を素早くあたためることが出来るらしいのです。
ということは、トーストは素早く加熱すると美味しくなるはずなので、この2点を鑑みると、セラミック付きの網ほうは、トーストが美味しくなることに一役買っているとは思います。

しかし、先にも感想を述べた通り、遠赤外線の出るセラミック付きの網と、セラミック無しの網とでは、作ったトーストにそんなに極端な味の差がなかったということは、
今回に限ると、トーストが美味しくなった理由としては遠赤外線の他に理由があるような気がします。

ちなみに、遠赤外線は電磁波の一種らしく、火だけで加熱するよりも均一に加熱するらしいので、
上記した 『セラミックのある網のほうは、比較的均等に焼き色が付いた』 というのはこのおかげかもしれません。
この点は、トーストの食べる部分によって味が違うというのは頂けないので、美味しく食べる為にはまあまあ大事かとは思います。

 

次に、電気トースターとの違いは明らかに『火』なので、火についても調べて見ました。

電気トースターの場合、ヒーターから出ているものは『熱』ですが、直火の場合は、『熱』と『炎』が出ています。
そしてその炎からは、熱意外の微妙な何かの物質が出ているらしのです。
しかし、それが味に影響しているのかは判りませんが、ひょとしたら、何らかの影響はあるかもしれません。
少なくとも、たとえ高級な電気トースターからでも炎は出ないものです…。

そういえば、電気トースターにも遠赤外線が出るというヒーターを使用しているモノがありますが、その遠赤外線の出る電気トースターで作っても、おそらく、直火ほど美味しくなることはないと思います。

 

あと、トーストに美味しさを閉じ込めるためには、高温で短時間に焼き上げることも大事らしいのですが。
それを一般的な家庭用の電気トースターでやるには限界があります、しかし、ガスコンロでの直火であれば簡単に家庭でも短時間で高温が出せます。
これは確実に美味しさに影響しているはずです。

ともあれ、直火焼きのトーストには香ばしい風味があって美味しいことだけは事実です。

味を落とさない為には、木のパン皿や、木のボードがピッタリ

バターを塗っているトースト
カッティングボードの上のジャムトースト

そういえば、食べ比べをした時には、何も付けずにパンのみを食べていましたが、こんなに美味しいのならバターを塗ったらどうなるのかと思い、最後にもう一枚、網の上で焼いて、バターをたっぷりと塗って食べてみました。
いままで知らずに絶対に損をしていた、と思うくらい美味しいバタートーストでした。

そして、食卓に出す時に、せっかく美味しく出来たトーストの味を落とさない為には、木のパン皿か、木のカッティングボードなどが盛り付け皿としてピッタリです。
表面がツルツルの皿の場合だと、パンから出た水蒸気が水滴となり、パンの裏面を湿らせてしまいますが。
木の皿や、木のカッティングボードの場合は、木の特徴である吸湿効果で、パンの裏面が湿るのを多少防いでくれます。
やはり、少しでも長くサクサク感を維持させたいものです。
サクサク・カリカリのトーストはやっぱり美味しいですからね。

 

タイマーも無く、火から目も離せない、温度の調整も600Wや1200Wなどと数字で設定することも出来ない、少し不便で、時代に逆行している感じだけど、
網を使って、直火で焼いたトーストのほうが美味しくなるのを知ってしまったから、たぶん、しばらくは電気トースターは使わないかもしれません。

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木のバターナイフ
木のカッティングボード
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