庭に群生しているアップルミント

前回は庭でボウボウになっているアップルミントの整理も兼ねてミントティーの乾燥茶葉を作りましたが、まだまだ庭にはアップルミントが残っている。
ということで引き続き整理をすることにするが、今回はそこで出てきたアップルミントを使ってハーブシロップを手作りすることにした。
ちなみに、前回の様子がこちら→ 庭のアップルミントを乾燥させて大量に「茶葉」を作る

アップルミントシロップは、水やお湯や炭酸水で希釈したり、紅茶に垂らしたり、ラム酒とライム果汁と氷と一緒に混ぜてモヒートを作ったりと色々なアレンジが楽しめるハーブシロップです。
なお希釈して飲むときは、濃いめでも美味しいし、水で薄~く延ばせばフレーバーウォーターっぽくなってそれはそれで美味しい…。


■下準備。

収穫してきた束

まずは収穫。

今回も庭の手入れを兼ねた収穫をしてきた。

ボウルの中で洗っている葉

茎から葉を切り取って洗う。

茎から葉を切り取ったあと、水を張ったボウルに葉を浸けて砂ぼこりなどの汚れを洗い落とします。

キッチンペーパーで葉の表面を拭き取る

葉の表面に付いた水を取り除く。

キッチンペーパーを使って葉の表面に付いた水を拭き取っておきました。


■とりあえず試作をしてみる。

試作した濃い薄いの2つ

水に対してどれだけの割合でアップルミントの葉を入れればいいのか分からなかったので、まず試作をしてから割合を決めることにした。
だだ、砂糖を沢山使うのはもったいないので砂糖なしでの試作です。なのでミントシロップとしてではなくミント液での味見です。

とりあえず、水100㏄に対してアップルミントの葉が30gの場合と10gの場合の2パターンを作ってみることにした。画像のものがそれ。作り方は下記の通りです(砂糖は無しで…)。

まず結論から先に言うと、あたりまえですが何倍に薄めて飲むか次第でミント味の濃さは調整出来る。つまり葉の割合はどうでもいいという感じです…。
水に対しての葉の割合が多いか少ないかによって、えぐみが出たり出なかったり、風味に違いが出たりするということなどは一切なく、水で希釈していけばどちらもほぼ同じ。
結局、シロップを作る時に大事なのは水に対する葉の割合ではなく砂糖の量とのバランス。

例えば、完成したシロップを長持ちさせるために水に対しての砂糖の割合を多くした場合は、飲む時になると甘さを調整するために薄~く希釈することになるのでその分だけ葉は多く入れたほうがいいし、試しに作ってみる程度であれば、水に対しての葉の割合を少なくしてそれに合わせて砂糖も減らせばいいといった具合です。

でもそれはあくまでも水やお湯で割る場合であって、炭酸水で割る時には炭酸のシュワシュワ感を出来るだけ薄めたくはないので、ミントも砂糖も濃く濃縮されているほうが適している。
なおミント感を強くしたいのであれば、いずれの場合も砂糖に対する葉の割合は多めにしておく。

ちなみに、ミントシロップのレシピを色々と調べてみると様々な分量のタイプがあるが、おそらくどれを頂いてもそこそこ美味しいような気はする。要は目的や使い方がどうであるか次第…。

なお、画像の液の色の濃さは水100㏄に対してアップルミントの葉を30gと10gで作りましたが、これは砂糖無しでの色です。ここに砂糖(グラニュー糖や上白糖などの白いやつの場合)を入れると、その入れる量の分だけさらに色は薄くなります。白い砂糖は溶けると無色透明なので…。


■今回は一般的なレシピです。

アップルミント感はまあまあ欲しいので、今回は上記で試作した「水100㏄に対してアップルミントの葉が30gのパターン」で作ります。また、そこそこ長持ちはさせたいので、砂糖の割合は一般的によくあるレシピの量(水100㏄に対して100g)にしておきました。
今回のレシピの場合【水・お湯・炭酸水などで10~12倍ほどに希釈】して飲むといいかもしれません。
なお、甘さ控えめが好きな方だと薄く希釈することになるかもしれませんが、その場合はアップルミント感が足りないと感じることもあるかもしれません。なので甘さ控えめが好きな場合はアップルミントの葉をさらに多くしてもいいかも。ちなみに葉の量はこのレシピの倍くらいあっても全然大丈夫です…。

ともあれ、アップルミントの風味は濃くても薄くてもそれなりのものにはなりますので、葉の量は、用意できる分で全然いいとは思います。色々と調べたレシピでは水100㏄・砂糖100gに対してアップルミントの葉が10g~100gまでと色々なパターンがあったので…。

アップルミントの葉と砂糖と水
■材料

【アップルミントの葉】… 45g
【砂糖】… 150g(今回はグラニュー糖)
【水】… 150㏄

【アップルミントの葉】は、上記のように洗って下準備をしておいた。
【砂糖】アップルミントのキレイな色を出したかったので今回は白いグラニュー糖にしたけど、上白糖でも甜菜糖でも何でもいい。なお、甜菜糖の場合はシロップが紅茶のように茶色くはなる。

■作り方


水に砂糖を入れて混ぜる

.水に砂糖を混ぜる。

鍋に分量の水を入れ、そこに分量の砂糖(グラニュー糖)を混ぜます。

砂糖が溶けて湯がグツグツと沸いている

.砂糖を溶かす。

火にかけてヘラで混ぜながら砂糖を溶かします。

アップルミントの葉を鍋に投入

.アップルミントの葉を鍋に投入する。

砂糖が溶けてグツグツと砂糖水が沸いてきたらアップルミントの葉を鍋に投入します。

葉を投入してひと煮立ちさせている

.ひと煮立させる。

葉を投入してひと煮立ちさせたらすぐに火を消します。

葉をヒタヒタに浸す

.葉をヒタヒタに浸す。

火を消した熱々の砂糖水にアップルミントの葉をヒタヒタに浸します。

蓋をして15分蒸らしている

.蓋をして15分蒸らす。

ミントのエキスを出すために蓋をして15分蒸らします。

網で葉を濾して容器に入れる

.網などで濾す。

網やさらしなどで葉を濾してミントシロップを容器に入れます。

網の中に残った葉をお玉で押しす

今回は最後に、網の中に残った葉をお玉で押してさらに絞っておきました。

容器に蓋をして保存

.容器に蓋をして保存。

熱湯殺菌かアルコール殺菌をした密閉容器に入れて保存します。

消費期限は分かりませんが、水に対する砂糖の割合を少なくした場合は早めに消費する。ただ、砂糖の割合を多くしたからといって長期保存は無理だとは思う…。
なお、このあと粗熱がとれたら必ず冷蔵庫には入れておく。

ちなみに今回の作り方は上記の通りですが、葉の量が少ない場合は、上記工程6のあと、葉と液を一緒にミキサーにかけて緑を濃く出すという方法もあります。ただ濁った緑にはなる…。
まあ、使用する時は希釈するし、水や炭酸水のような透明なものと割った場合は“それなりに”透明度は高くなるはずです。
味に関しては、色が濃くなる分だけ当然ミントの味も濃くなるとは思う。


■定番のモヒート。

ごくシンプルにお湯や水で割ってもいいし紅茶に垂らしたりても美味しいミントシロップ。使い方は色々あるけどやはり超定番なのはモヒートかな…。

グラスに炭酸水を注ぐ

潰すように両手で叩いて香りを出したフレッシュなアップルミントをグラスに挿し、絞ったライム・ラム酒・氷を入れて炭酸水で割るとモヒートの完成。
もちろんラム酒無しのノンアルでも全然美味しいです。今回はそのノンアルモヒートを作りました…。
シロップは重いので下に溜まりがち。なのでしっかりとかき混ぜてから頂きます。

今回のノンアルモヒートは、
【炭酸水:180g】
【ミントシロップ:18g】
【ライム1/4個分の果汁】※無ければレモン。
【フレッシュアップルミント:10cm位2本】
【氷:数個】
で作りました。
ちなみに、氷の有る無しで味の濃さは変わってくるので、ミントシロップの量は、氷を入れるか入れないかで変えるといいかもしれない。
なお、モヒート(アルコールあり)の場合は、ラム酒を入れる分だけ炭酸水を減らすといい。
その割合は、炭酸水が多くてラム酒はチョットだけというのでもいいし、炭酸水1:ラム酒1でもいい。
ともあれ、ラム酒のアルコール度数はけっこう強いので、そこは飲む人のことを考慮しながら…。


テーブルの上で活けたアップルミント

■使い道は色々。

なお、水・お湯・炭酸水・紅茶で割る以外の使い方としては、砂糖代わりにココアやコーヒーなどに入れるというのもあるし、ヨーグルトやフルーツにかけたり、ゼラチンなどで固めてゼリーにしたり、かき氷のシロップとして使ったりというのもある。
かき氷の場合は、アップルミントシロップをかけた上から粒チョコをまぶしたり、あるいは板チョコを包丁で細かく刻んで振りかけるというのもいいかもしれない。まあ、試していないので美味しいかどうか分りませんが…。
あと、コーラやジンジャエールなどの炭酸飲料に混ぜるというのも見たことがある。ただシロップは甘いのでそのままだとあっさり好きな方には甘過ぎではないかと思う。なのでその場合は追い炭酸水をすればいいかもしれない。
また、何かのジャムに混ぜてちょっとリッチなアップルミント風味のジャムにするというのもいいかもしれない。
ちなみに、最近試したミルク割りはまあまあ美味しかったし、紅茶に垂らしたのもまあまあでした…。
でも一番好きなのは、ライム果汁を混ぜて炭酸水で割った定番のノンアルモヒートかなぁ…。
ただミントシロップは、好き嫌いがはっきりと分かれるかも…。

以上のように今回は、庭でボウボウになっているアップルミントを大量消費する作戦の第二弾としてアップルミントの「ハーブシロップ」を作ってみた。
ちなみにですが、「ハーブで作たシロップ」を希釈して飲むようなナチュラルドリンクのことを「ハーブコーディアル」とも言うらしい。


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