普段は主にスイーツとして作ることが多いが、たまには塩味のマフィンが食べたいという時もある…。
マフィンサレ(Salé)だと、調理パンよりも比較的簡単に作れるし、パウンド型で焼いたケークサレのように切り分ける手間もいらない。そのままポンと食卓に出せるので作り置きさえしておけば忙しい朝食時などには便利。
また、色々な種類を作ってピクニックランチとするのも楽しいし、さらにはお友達と会う時の手土産としても喜んでもらえそう…。
とにかく具材はなんでもいい。調理パンになっているものだったら大体はいけると思う。
今回はそんなマフィンサレを作ります。なお主な具材は「マッシュルームと玉ねぎ」です。
■まずは具材作りから。

◇
【マッシュルーム】… 1パック(約100g)
【玉ねぎ(L)】… 1/2(約120g)
【にんにく】… ひとかけ
【イタリアンパセリの葉】… 3g
【バター】… 10g
【塩】… 少々(約0.2g)
【ブラックペッパー】… 適宜
【野菜のカット】
●マッシュルームは、大きさに合わせて4~8等分にカット。
●にんにくはみじん切り。
●玉ねぎは薄切り。(繊維に対して半分にカットしたあと、繊維に沿ってスライス。)
●イタリアンパセリは細かく刻む。
なお、上記のカットした材料の中から、あとでトッピングする為の分を別に取り分けておいた。
・玉ねぎスライス(20g)・イタリアンパセリ(1g)
この取り分けた分は下記工程7の時点で使う。
■具材の作り方

材料を炒める。
●熱したフライパンにバター10gを溶かし、ニンニク・玉ねぎと投入していく。
●中火で炒めて玉ねぎがしんなりとしてきたらマッシュルームを加えて炒め合わせる。
●マッシュルームに火が通ったらイタリアンパセリを投入し、塩・ブラックペッパーで味を調える。

バットに広げて粗熱をとる。
調理が終了したら、バットなどに広げて粗熱をとります。
なお、トッピング(上飾り)の分として、この中からマッシュルームだけ18粒取り分けておいた。
その内訳は、マフィン1個に対して3粒にしたとすると、今回はマフィンを6個作るので6×3で18粒。
ちなみに、このあとで作る生地にこの具材を全部混ぜてトッピングの無いマフィンにしても全然いい。
ただそうすると、具材が偏ったった場合にマッシュルームがあまり入っていないものが出来る可能性もあるので、あえて今回はここでマッシュルームだけは分けておいてそれを均等にトッピングすることにした。また、トッピングがないと見た目的にもさみしいし…。
■それでは、上記の具材でマフィンサレを作ります。
なお、基本的な生地の配合や作り方さえ決まっていれば、あとは混ぜる具材やトッピングを変えるだけで色々な味のマフィンサレを楽しむことが出来ます。

◇
[A]
【薄力粉】… 180g
【コーンスターチ】… 20g
【ベーキングパウダー】… 8g
【塩】… 2g
[B]
【無塩バター】… 15g
【菜種油】… 45g
[C]
【卵(M)】… 2個
[D]
【牛乳】… 90g
【 下準備 】
■[B][C][D]の材料はすべて常温に置いておく。
※なお[C]の卵は「溶き卵」にしておく。
■お好みの具材を調理しておく。(今回は上記で作ったマッシュルームと玉ねぎなどの炒め物)
■作り方

1.バターと菜種油を混ぜ合わせる。
常温で柔らかくしておいたバターをボウルに入れ、そこに菜種油を少量ずつ加えながら、シリコンスプーンなどで練って混ぜ合わせておく。※なお、多少であればバターの粒々が残っていても大丈夫です。

2.溶き卵を混ぜ合わせる。
上記のボウルに溶き卵を少量ずつ入れ、滑らかになるまで混ぜ合わせていく。

3.[A] の粉類を混ぜ合わせる。
[A] の「薄力粉・コーンスターチ・ベーキングパウダー・塩」を全てボウルに入れて混ぜ合わせる。

4.工程2の液に、粉類と牛乳を3回くらいに分けて混ぜる。
上記工程2の液に工程3の粉をザルでふるいながら1/3ほど入れ、さらに牛乳も1/3ほど入れたらヘラなどで混ぜる。
これを3回ほど繰り返しながら混ぜ合わせます。
なお材料はかき混ぜ過ぎないこと。この時点ではある程度の粉気が残る程度でかき混ぜるのをやめておきます。

5.具材を入れて混ぜ合わせる。
上記工程4の生地に、作っておいた具材(マッシュルームと玉ねぎなどの炒め物)を加えてさっくりと混ぜ合わせます。
なお「混ぜ過ぎ」も「混ぜ不足」もNG。
ここでは、粉気が無くなったかなという程度にしておきました。

6.グラシンカップに材料を入れる。
マフィン型にグラシンカップを敷いて、その中に生地を均等に入れます。

7.トッピングする。
トッピングする場合はここでしておく。
今回は、上記の下ごしらえの時点で取り分けておいた「玉ねぎ・イタリアンパセリ」と、炒めた具材の中から取り分けておいた「マッシュルーム」をトッピングします。
最後に、ブラックペッパーをお好みでふりかけておく。

8.オーブンで焼成する。
まず、200℃の温度設定で予熱しておきます。
そして焼くときは、温度設定を180℃に下げ、中の様子を見ながら25分ほど焼きます。
途中で焼き色を確認した時に、上部のほうだけが特に焦げそうな感じになっていたら、アルミホイルをかぶせて熱の当たり具合を調整するといいかも。

マフィンは焼きたてが一番。
焼きたてを冷めないうちに頂くと、表面がサクッとしていて中はふんわりです。この食感を楽しめるのは焼きたてならでは…。
また温かいと、バターやマッシュルームなど食材の風味が立っていて最高です…。
とは言え、常温でも普通に美味しいですが…。

今回は「マッシュルームと玉ねぎ」を具材として使いましたが、どんな具材でも合うのがマフィンサレの楽しいところ。
例えば、マフィンサレ用の具材をあえて調理しなくても、作り置きの総菜やカレーの残りなどがあればそれらを入れるのも美味しいはず。
なお、具材によっては、生地への入れ方・混ぜ方・のせ方が異なってくる場合もあるとは思うけど基本的な作り方は同じ。
保存する場合は、ケーキクーラーなどの上で冷ましてから…。ただ、外に出し過ぎておくとカスカスになるので、ある程度冷めたらすぐに袋やケースなどに入れておく。
また、常温保存のほうが味は落ちにくいので出来ればそうしたいですが、外に出している時間が長くなりそうな場合や暑い日などは必ず冷蔵庫にて保存。その保存の期限は常識の範囲内で…。
冷たくなったマフィンはレンジやトースターなどで温め直すといい…。レンジだとふんわり、トースターだと表面がサクッとします。また、温めると風味が戻ってきます。ただ、焼きたてほどではありませんが…。