スイーツとしても食事としても食べられているスコーン…。昔から好きでたまに作ることがある。
今までは薄力粉や強力粉を使用し、そこに牛乳とバターを混ぜるタイプのスコーンを作ることが多かったけど、たまには違ったものをということで、今回はバターの代わりにオリーブオイル、牛乳の代わりに豆乳、そして小麦粉の一部を全粒粉にした素朴なタイプを作ってみた。


■“サクサク”していて“ホロリ”とほどけるスコーン。

層状にフワーッと膨らむことによって出来る“側面の割れ目”から パカッと裂けるのが特徴のスコーン。
パンともクッキーとも違う“サクサク”としていて“ホロリ”とほどける食感が美味しい…。作り方は比較的簡単で、生地を発酵させる必要がないというのがうれしい。

材料の小麦粉や豆乳など
■材料
【薄力粉】… 140g
【全粒粉】… 60g
【ベーキングパウダー】… 10g
【きび砂糖】… 10g
【塩】… 1g
【オリーブオイル】… 50g
【豆乳(無調整豆乳)】… 70g

【薄力粉】この部分を【薄力粉+強力粉】にすると、少し背の高いスコーンが出来ます。
※下記にて紹介。→ 強力粉を加えた場合。
【豆乳】この分量によって食感は変わります。
例えば、上記の70gよりも少なくすると、内側までサクサクとなりクッキーなどの食感に近くなるし、多くするとしっとりとなる。
まあ、生地を延ばす時の厚さやカットする大きさ、焼く時間の長さや使用するオーブンの種類、そして選ぶ材料によっても食感は変わりますが…。

■作り方


.まず、オーブンを予熱しておく。

材料を計量したところで、オーブンを180度に設定し予熱を始めます。
なお、作業が手間取りそうな場合は、頃合いを見計らって下記のいずれかの時点で…。

ボウルの中の材料を泡立て器で混ぜる

.泡立て器を使って材料を混ぜ合わせます。

[薄力粉・全粒粉・ベーキングパウダー・きび砂糖・塩]をボウルに入れ、泡立て器などを使って材料が均一になるようにしっかりと混ぜ合わせます。

混ぜた材料にオリーブオイルを加える

.オリーブオイルを入れます。

それぞれの材料が均一に混ざったら、オリーブオイルを入れます。

手で混ぜてそぼろ状にする

.生地がそぼろ状になる程度まで混ぜます。

オリーブオイルを入れたら、生地がポロポロとそぼろ状になる程度まで混ぜます。
なお、捏ねる(練り混ぜる)のはNGです。

豆乳を加える

.豆乳を少しずづ混ぜていきます。

豆乳は数回(3~4回)に分けて混ぜていきます。
まず1/3~1/4ほどの豆乳を入れて、練らないようにスケッパーなどでザックリと混ぜ。豆乳が生地に馴染んだらまた少しの量を加えてザックリと混ぜるを繰り返します。全部加えて混ぜ合わせたら生地をまとめます。

一度に豆乳を加えてしまうと生地がべったりとなって”粘り”が出てしまい、サクサクホロリと焼きあがらないことがあるので、このように数回に分けて加えます。
とにかく、ここでも捏ねる(練り混ぜる)のはNGです。あくまでもザックリと…。

パンこね台の上にのせる

.台の上にオーブンペーパーを敷いて生地をのばします。

今回は、パンこね台の上にオーブンペーパーを敷き、その上に生地をのせて作業をします。
そして、生地を延ばすときはその上にオーブンペーパーを被せ、めん棒でコロコロと延ばします。

ちなみに、パンこね台の上に直接生地をのせて、打ち粉をしながら手のひらで生地を延ばしてもいいのですが、生地が手にこびり付くのを避けるため今回はこの方法にしました…。あと、パンこね台もキレイなままだし…。

生地を延ばして折り畳む

.延ばしと折りたたみを数回繰り返して生地を層にします。

●上下2枚のオーブンペーパーで挟んだ生地をめん棒で延ばして厚さ1cmほどにします。そして周囲を整えて正方形にします。
●それを半分にカットして折りたたみ、それをさらに半分にカットして4枚重ねにします。

この作業を数回繰り返してさらに多層にします。
ちなみに、2回繰り返すと16重の層、3回繰り返すと64重の層になります。
今回は3回繰り返して64重の層にしました。

生地をカットする

.任意の厚さに延ばし、好きなサイズにカットします。

●層になった上記の生地を正方形のまま任意の厚さ(ここでは1.5cm)に延ばしたら、包丁で4辺の端を切り落とします。
●そして等分に切り分け、お互いがくっつかないように隙間を開けて並べます。
そして、オーブンペーパーごとオーブントレー(天板)に移したらあとは焼くだけです。

ちなみに、今回のように包丁でカットせず、丸形の型を使ってくり抜くのも一般的ですね。
なお、カットしたあとや、型でくり抜いたあとは、側面(カット面・くり抜き面)をコネコネして成形し直すのはNGです。焼いたときに、層になった側面の割れ目が出来にくくなります。

オーブンで焼く

.オーブンに入れて焼きます。

180度に予熱しておいたオーブンに入れ、15~17分ほど焼きます。

生地の厚さやカットした大きさ、またオーブンの種類によって焼き時間は異なってくると思うので、そろそろかなという時間になったらオーブンの前に待機して表面の焼け色を確認。心配だったら竹串を刺したりして中を確認するといいかも。

ちなみに今回は試作で6回焼きましたが、条件がちょっと変わるだけで14分15分16分17分と、焼き上がる時間に違いが出ました。

完成したスコーンとメープルシロップ

焼きたてが美味しいスコーン!! オーブンから出したら器に盛り付け、メープルシロップやクリームチーズ、ホイップした生クリーム、好みのジャムやフルーツを添えていただきます。メープルシロップにはシナモンパウダーも合います。

ところで、上記[工程9]の画像に写っている一緒に焼いた“切り端部分の細長い4本”ですが、これはこれでカリカリになってとても美味しいです。
スコーンとはまた違う食べ物になっていて、あえてこればっかりを作ってもいいくらい…。


背の高いスコーン

強力粉を加えた場合。

上記のレシピに強力粉を加えると、この画像のように背の高いスコーンが出来上がります。

その加える割合は…
上記レシピでの【薄力粉140g】のところを、この画像のレシピでは【薄力粉40g+強力粉100g】にしています。
なお、【全粒粉】は60gのままで、そのほかの材料も同じ分量のままです。

そして食感は…
上記のレシピよりもしっとりさは多少減る感じで、サクサク感は多少アップ。

ちなみにこの画像のスコーンは、上記[工程7]での“延ばしと折りたたみの作業”を3回繰り返して64重の層にしたのですが、それががそのまま側面に出てしまって、割れ目(横線)の数が多すぎるような感じ。そのためなんとなくスコーンぽく見えない。
なので強力粉を加えた場合は、2回だけ繰り返しの16重の層でもいいのかな…。これはお好みで…。


以上、オリーブオイルを混ぜて作る「全粒粉スコーン」のレシピでした。

スコーンはなるべく焼きたてを食べるのが理想ですが、余ってしまった、また、作り置きしておきたいということもあります。
その際は、まず粗熱を取ってからジッパー付きポリ袋または密閉容器に入れて保存しておく。
なお、3~4日以内の場合は冷蔵庫に入れて…。長期の場合(それでも2週間くらい)は冷凍庫にて…。

そして頂くときは、短時間のレンチンで温める。
もしくは、霧吹きで軽く水を吹きかけたあとアルミホイルで包んでオーブントースターなどで温める。

ちなみにですが、材料にヨーグルトを加えるレシピも何かで見たことがあったので、上記材料の【豆乳70g】の部分を【豆乳35g+ヨーグルト35g】にしたパターンも試してみた。
結果としては…。同時に食べ比べると違いが判るのかもしれないけど、別の日に作って食べたので正直違いは判らなかった。
“どちらかと言えば”ヨーグルトを入れたほうが好きな食感かな~?とも思ったが、まあこれも焼き加減次第で変わると思うし…。
とにかく、ヨーグルトを入れることによってあきらかな変化があるというレベルではない…。
ひょっとすると、ヨーグルトの割合が少なかったのかな…。
ともあれ今回は、一つでも材料を少なくするためにヨーグルトを入れないレシピにした。
ただ、ヨーグルトがトロリとしているせいか、生地を混ぜる時や延ばしたりする時の扱いやすさは良かったが…。


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