すごく小さな革の端切れを見て、『これで何か作れないかな…』とふと思ったのをきっかけに“革製のつまようじケース”を手作りしてみようかとなった。

つまようじが入っているケース

ちなみに、欧米では「toothpick」としてフレーバー付きのものがあったり、またアジアでも竹製の細いつまようじがあったりと、地域によって様々なつまようじ文化があるらしい。
今回作るのは、そんな日常生活の中で意外と出番のあるつまようじをスマートに携帯するためのケースです。
かっこよく言うと「ポータブル トゥースピック ホルダー」とか「トラベル トゥースピック ケース」とかかな…。

市販されている携帯用つまようじケースもあるにはあるけど、とりあえず作ってみる。


■すごく小さな、被せ蓋のある「つまようじケース」を革で作る。

サイズ的には、市販されている一般的なつまようじ(爪楊枝)が5~6本ほど入るくらいです。
カバンに入れてもかさばらないように小さくし、何かにぶら下げておけるデザインにしました。場合によってはキーホルダーとして使えるかもしれない。

つまようじケースの型紙寸法図
■材料

【ヌメ革】… 今回は1.2mm厚の端切れを使用
【バネホック】… 1セット
【二重カン】… 1個

【バネホック】【二重カン】は、真鍮製のものを使いました。

■作り方


ボール紙で作った型紙

.型紙を作る。

まずは、ボール紙で型紙を作ります。

革に型紙を写した様子

.革に型紙を写す。

革に型紙をあてて、アウトラインと穴の位置を写します。

革をカットしたところ

.革をカットする。

アウトラインでカットし、穴は穴開けポンチで開けておきます。

小さいパーツのコバを仕上げる場所

.小さいパーツの上部のコバを仕上げる。

2枚のパーツを縫い合わせてしまうとあとから仕上げることが出来なくなるので、小さいパーツの上部のコバだけこの時点で仕上げておきます。
まずはサンドペーパーで整えて、そのあとヘリを落とし、水を塗った後磨きます。

バネホックの凸部を付けた様子

.バネホックの凸部を付ける。

小さいほうのパーツの穴の裏側から足(ホソ)を差しこみ、その表側に凸部(ダボ)を嵌めて、道具で打ち付けます。

接着剤を塗る縫い代部分の図

.縫い代部分に接着剤を塗る。

●小さいパーツ床面(内面)側の縫い代部分に接着剤を極薄に塗る。
●大きいパーツ床面側の、小さいパーツの縫い代部分と相対する部分にも、接着剤を極薄に塗る。
※イラストの白い部分がそれ。ここではゴム系接着剤を使用。
なお、縫い線よりも内側(楊枝の入る部分)に接着剤がはみ出さないよう(縫い代の幅よりもちょっと狭いくらい)にする。

パーツを貼り合わせている様子

.パーツを貼り合わせる。

最下部の端を合わせるようにして、2枚のパーツを貼り合わせます。

アウトラインを整えたところ

.アウトラインを整える。

粗目のサンドペーパーやヤスリなどを使ってアウトラインを整えます。
同時に、貼り合わせた部分の段差なども無くす。

縫い穴を開けている

.縫い穴を開ける

●まず、縫い線のガイドラインを引きます。
●そのあと、菱目打ちや丸ギリを使い、ガイドラインに沿って縫い穴を開けます。

平縫いで縫い合わせたところ

10.縫い合わせる。

平縫いで縫い合わせます。

コバを仕上げた様子

11.コバを仕上げる。

大きいパーツから小さいパーツまで、コバの全周を仕上げます。
①細かいサンドペーパーでコバの毛羽立ちを抑え、
②ヘリを落とし、
③水を塗った後磨く。
最後に①と③を何度か繰り返す。

なお、コバなので問題はないのですが、今回はコバの仕上げにコバ処理剤は使用しませんでした。
理由は、もし床面にはみ出してしまったら、床面全体にも塗りたくなるかもしれないので…。
このケースは、口に入るものを収納しておくものなので、安全面を考えてコバ処理剤の代わりに水を使用しました。
大げさかもしれませんが、念のため…。
もちろん、ケースの内側となる部分(貼り合わせる前の床面)にも塗っていません。

蓋に二重カンを通している

12.二重カンを通す。

被せ蓋の部分を細く丸めた状態にして二重カンを通し、くぼみの部分に設置します。

バネホックの凹部を取り付ける様子

13.バネホックの凹部を取り付ける。

被せ蓋に開けた穴の内側に凹部(バネ)を差しこみ、その外側から頭の軸を差しこんで道具でしっかりと打ち付けます。
これで完成。けっこう簡単に作れる革小物でした。

つまようじを5本収納してある様子

一般的なつまようじの場合だと、5~6本ほど収納できます。

なお、基本的には「つまようじケース」ではありますが、何かピッタリサイズのものがあればそれを入れて携帯してもいいかもしれない…。まあ、今はちょっと思い浮かばないけど…。

丸カンを介して真鍮製のナスカンを付けてある

二重カンには、ボールチェーンやナスカンなどを取り付けて、どこかにぶら下げておけるようにしてもいいと思う。
もしくは、二重カンに鍵を直接取り付けてキーホルダーとして使ってもいいかと思う。

ちなみに今回は、丸カンを介して真鍮製のナスカンを付けておきました。


以上、小さな革の端切れを用いて携帯用の「「つまようじ(爪楊枝・トゥースピック)ケース」を手作りしてみました。

思い返すと「こんな時につまようじがあったら…」と外出先で思うことも時々ある。そんな時のためにも、数本だけつまようじを入れておけるものがあったら便利かなと…。

ちなみにですが、ケース内は洗えないので、中に入れるつまようじは衛生面を考えて新品オンリーにする。また、使用したものは絶対に戻さないというのもマストです。


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