ジャムや食品が入っていたガラスの空き瓶ですが。
なんとなく捨てるのがもったいなくて取って置くということはありませんか…。
普段、瓶入りのジャムや蜂蜜・その他食品などを購入したり頂いたりすることはよくありますが、中には結構オシャレな形の瓶もあります。
特に、本体がガラスで、フタが金属のモノには多いような気がします。
しかし、ガラスの瓶本体のデザインは良いけれど、金属のフタの塗装や印刷のデザインが気にいらないということも…。
以前は捨てるのがモッタイナイので取っては置くものの、フタの印刷の色やデザインが好きではないので、結局使わないまま片付けてあるということがありました。
しかし今は、超簡単なリメイクをして、小物入れや保存容器などとしてガンガン活用しています。
リメイクといってもなんのことはなく、ただ、サンドペーパーやワイヤーブラシなどを使って、フタの表面の塗装(印刷)を剥がすだけです。
あとは、フタの素材が鉄の場合、地金が現れた表面にオイルを塗って完成です。
たったそれだけで、道具感というかヴィンテージ感というか、どこか味わいの感じられる、シンプルでナチュラルな瓶に変身します。
あくまでも塗装を剥がすのは表面だけで、内側の面は防錆のために塗装は残しておきます。
ちなみに、フタの素材がアルミの場合だったら、塗装を剥がすだけで終了です。
例えばこれらは、フランス産のジャムの空き瓶
今は輸入食品の店も多くありますし。スーパーの店頭でも輸入の食品をよく見かけます。
なので、日本の感性とは違う オシャレな瓶に入ったジャムなども普通に見かけます。
そしてこの左側の空き瓶は、「ボンヌママン」のジャムが入っていたもので、元々蓋には、赤と白のギンガムチェックの印刷がしてありました。
ジャムとしては、輸入食品を取り扱うチェーン店で購入したもので、日本の大手食品メーカーが輸入している為 結構見かけるモノです。
それはそれで可愛いくてオシャレで、空き瓶になった時には、そのまま容器として使っても十分だったとは思うのですが、自分的にはすこしプリティが「過ぎました」。
しかし、捨てるにはモッタイナイ。
ということで、この写真のようにリメイクをして、見た目をナチュラルにして再活用しています。
元々はこの様な感じのものでした。
このままでもすこぐ可愛いのですが、自分的にはもう少しナチュラル感やシンプルさが欲しかった。
またこれは、日本製の食品が入っていた瓶。
左側が何かの佃煮で、右側にはゴマペーストが入っていたような気がします。
ガラスの形は良くも悪くも無く、まあまあ普通の瓶なのですが、金属のフタには変なマークと商品名などの余計な文字が印刷されていました。
とりあえず塗装を剥がして雰囲気を確認し、それでまんざらでもなかったので、そのまま保存容器として再活用しています。
例えば、少しだけ残ったお菓子などを保存するときなどには重宝します。
塗装を落とすだけの簡単リメイク方法は
塗装を落とす方法は、サンドペーパーとワイヤーブラシでの方法があります。
サンドペーパーで磨くときは、180番ほどの比較的目の大きい番手のモノで塗装を荒取りし。
その後、320番ほどの目が細かいモノを使用して仕上げの磨きをすると、キレイなヴィンテージ風になります。
最初の荒取りで150番よりも荒い目のモノを使うと、さすがにキズが深くなりすぎてしまいますので荒取りは180番ほどがいいとおもいます。
また、サンドペーパーとワイヤーブラシとどちらが塗装を落とし易いかというと、圧倒的にワイヤーブラシです。
サンドペーパーの様にすぐに目詰まりしてしまうようなことはありませんし、作業は早くなります。
特に、デコボコしたネジの所は、ワイヤーブラシのほうが作業性が良いです。
しかし、最後には、320番ほどの目が細かいサンドペーパーでの仕上げの磨きはしています。
ちなみに、塗装を剥がす時には、あえて使用感を出すため、塗装をキレイに全部剥がさずに所々残しておいても味があります。
ワイヤーブラシで擦るときは、
ガラス瓶の場合、蓋を瓶に付けたままのほうが作業がし易いです。特に側面などは擦り易いです。
但し、プラスチック瓶の場合だと、ブラシの毛が触れた場合にはキズが付くことがあるので、蓋を瓶に付けたままは避けたほうが良いと思います。
なお、ワイヤーブラシは毛が鉄のモノを使用しています。真鍮の毛だと少し弱いかもしれません。
そして、ワイヤーブラシを使うときは、ブラシの毛が手に当たると超痛いので、牛床革の手袋をしています。牛床革の手袋はホームセンターや工具屋さんなどで大体200円前後ほどで売っているところもあります。
そして塗装を剥がしたあと、直ぐに錆びるのは嫌なのでとりあえずメンテナンスはしています。
メンテナンスの方法は、食用のオイル(アマニ油やエゴマ油などの乾性油)、または、口に入っても大丈夫な蜜蝋ワックスを塗って乾燥させるだけ。
もちろんそれらは塗装より弱いですが、しっかりと塗れば意外と防錆はしてくれます。
表面をたわしなどで擦ったり、濡れたまま放置したり、塩分の多いものや酸性のものを出し入れしたり、湿気の多い場所で保管したりしない限りは、そんなに直ぐに錆びるものではありません。
ただし、錆びないわけでもありませんので、メンテナンスが面倒な場合は、クリア塗装をしてもいいとは思います。
しかしオイルを塗ったほうが、鉄の色に味わいが出ます。
とりあえず、食品容器として使う場合にはすぐにメンテナンスをしていますが、
小物入れなどとして使う場合はすぐにメンテナンスをしないで、少し錆びさせてから使用しているものもあります。 むしろそのほうが味わいがあってオシャレになるので…。
本当は、食品容器として使う場合でも、塗装を剥がすのはあくまでも表面だけだし、もし仮に錆びるとしても塗装を剥がした表面だけなので、錆てしまっても別にかまわないのですが、今のところ、なんとなく食品用だけはメンテナンスしているという感じです。
もっとも、最初から「保存容器」として雑貨店などで売られていて、いくら塗装やメッキが施されているモノでも、使用していくうちに錆びてしまうということはあります。
例えば、以前雑貨屋さんで購入した、フランス製のガラス容器の鉄蓋なんかは、表面の凹凸の凸部分のメッキが薄くなってしまい、その部分が少し錆びてきています。
しょっちゅう使用しているので厚い赤錆にはならずに薄ーく錆びていますが、そのほうが鉄の質感が感じられ、味わいがあって逆に渋いくらいです。
ちなみにこの容器の蓋は、今まで一度もメンテナンスをしていません。
このように、色々な蓋の塗装を剥がしてリメイクしてみましたが、
表面の余計な情報(色・文字・マーク・模様)が無くなることによって、塗装がされていた状態の時よりもシルエットがクッキリとなり、意外と立体感のあるカッコイイ形だったんだなぁ と感じるものもありました。
そして、この鉄の色には、同じ銀色でもキレイに銀メッキされたモノとは一味違う、金属の素材感やナチュラル感・重厚感があります。
さらには、ワイヤーブラシやサンドペーパーなどで塗装を落とすことによって、表面に無数の細かいキズが付きますが、その無骨な表情には、長年使用したアンティークやヴィンテージ品のような味わいも感じられます。
ところで、このページ内にある画像の中で、黒っぽく古びた感じになっているフタがありますが、
それらのフタは、塗装を剥がした後にあえてそのように加工したものです。
↓その加工方法はこちら
お菓子などの空き缶を アンティーク風にリメイクする方法