もし、『座る』という目的だけで作られてきたならば、これほどまでに多くのスツールが世の中に生まれてくることはなかったはずです。
それは、スツールが座る為だけのモノではなく、座っていないときにはそれ自身が、装飾品という意味の『インテリア』になる為でもあるからでしょう。
そして、多くのメーカーが感性や経験を基に試行錯誤してきた結果、今のスツールたちがあります。
その様な中から、自分の感性にあったものを見つけ出すのも、楽しい作業ではないでしょうか。

ところで、スツールとは何のことでしょうか

スツールとは簡単にいうと、背もたれや肘掛けの無いシンプルな一人掛けの椅子のことです。
背もたれが無いので、多くのモノは座る方向が決まっておらず、後ろから、またがってでも座ることが出来ます。
狭い場所でも邪魔にならないので、狭いカジュアルなお店や、一般家庭のダイニングでは重宝します。

また、椅子としての目的である『座る』以外にも色々と使用できます。
例えば、ちょっと部屋の雰囲気を変えたいときや、また、来客の予定があるときなどに、普段使いのシンプルなスツールの上に、観葉植物や花瓶などを置いて『飾り台』として使用すると、お洒落なインテリアにもなります。
また、天面が平坦で硬い素材で作られた座面だと、読みかけの本や、飲みかけのマグカップなどをちょっと置いておく為の『サイドテーブル』代わりにも使えて便利です。
さらに、頑丈で安定した造りのモノの場合は『踏み台』として、電球を交換したり、高い棚の上のものを出し入れする時などにも使えます。

デザインについて

上から見た状態の座面と椅子脚

そして、それらのデザインには様々なジャンルがあります。
例えば、北欧風、インダストリアル系、モダン、ナチュラルカントリー、ミッドセンチュリー、和風、エスニック、シャビーシック、まだまだあります。
また、材質も色々とあって、木、鉄、アルミ、ラタン、プラスチックなど、其々の素材の特徴が活かされた機能やデザインのモノが多く生み出されています。

デザインについては、スツールに限らず、家具全般にいえる事ですが、
一見同じような形状であっても、材質や、表面の仕上げ方法などが違えば、漂う雰囲気も全く異なってきます。
例えば、椅子の脚に鉄を使用した場合、鉄のパイプと、鉄の丸棒(鉄の塊)では、同じ太さの場合、強度はまるで違います。
そのため、鉄のパイプでは、強度を上げるために太くする必要がありますが。そうすると、見た目が野暮ったくなりがちです。
しかし、丸棒の場合では多少細めに作れるので、デザインをシャープにすることが出来ます。
また、木製の場合、木の種類が変われば当然雰囲気も変わりますが。表面の仕上げの種類が合成樹脂塗装(ウレタンやラッカー)なのか、オイルフィニッシュなのかでも雰囲気は結構変わります。
例えば、合成樹脂塗装仕上げの場合は、大量生産品の感が出ますが、オイルフィニッシュの場合は、ナチュラルでハンドメイドな感じがします。


スツールには、様々なタイプのモノがあります

■プレーンなタイプ

その多くは、座面を上から見ると円形になっていて、丸椅子という名でも呼ばれているものです。
コンパクトで場所もとらないので、家に1台置いてあっても邪魔にはならないと思いますし、置いてあればなにかと活躍する場面も多くあると思います。
例えば、常にキッチンに置いておけば、調理中にちょっと休憩したりするときなどにも重宝します。
また、円形のもの以外には、四角いものやその他の形状のものもあります。
四角いものは、円形のものよりも座り心地を意識したものが多くなります。その場合、全体のサイズが少し大きくなってしまいます。

■重ねると収納に便利な、スタッキングが出来るタイプ

来客時など人数が増える時に、予備的な感じで家に置いてあると便利です、
また、上に積み重ねて収納出来るので場所をとりません。
もちろん、お気に入りのデザインの場合、常に出しっ放しでメインとして使うのも全然ありです。その場合でも掃除する時に積み重ねることで広々と掃除が出来るようになります。
また、飽きのこないような、シンプルなデザインのものが多くあります。

■昇降が可能で、高さ調整が出来るタイプ

画像のものは、中心軸がネジになっており、座面を回転させることによって高さが上下に調整出来るものです。
またその他には、バネや油圧やガス圧の力で座面を上昇させて、その高くなった座面を人の体重で押さえて降下させる方法のものなどもあります。
それらは、人の座高や足の長さ、そして、座って行う事の内容ごとに高さを調整して使う椅子です。作業椅子やピアノ椅子などもこの類です。
もちろん、ダイニングなどで使ってもOKです。

■その他のタイプのスツール

その他には、●高さのあるカウンターやテーブルなどに適した、座面の位置が高いもの。●作業がし易いように、座面が回転(昇降はしない)するもの。●折りたたむと小さくなり、収納や携帯に便利なもの。●脚の底にキャスターが付いており、座ったまま移動しやすいモノ。●収納ボックスがそのまま椅子になっているもの。●ステップ(段)が備わっていて、踏み台としても使い易くしてあるもの。●足をリラックスさせる為のオットマンとして使用出来るもの。など様々なタイプのものがあります。


購入するときには、持ち上げてみるのも良いでしょう

また、販売価格も、数百円から数十万円のモノまで幅広く存在します。
そして、購入を検討している時には、持ち上げて重さを調べてみるのも良いでしょう。重さですべてが分かるわけではありませんが、やはり同じ材質の場合は、明らかに重量感のあるほうが頑丈です。
例えば、軽い鉄のパイプ椅子の場合、見た目は完全に椅子ですが、肉厚の薄いパイプが使用されている可能性もあります。その場合、ちょっとバランスを崩して座っただけでぐらついてしまい、こけてしまわないとも限りません。

もちろんハイテク素材の場合もありますので、一概には言えませんが。もし、品質表示に、鉄、アイアン、スチール、と書いてあれば、それはほぼ「鉄鋼」のことです。その場合は、同じ大きさで同じ形状の場合は重いほうが頑丈です。

また、木のモノを買う場合でも、重いほうが比較的頑丈です。
そして、品質表示には樹木の名前が書かれている方が親切です。ただ「木」とだけ書いてあると、強い樹木なのか弱い樹木なのかを調べることも出来ません。
中には、「木」と書いてあっても無垢の天然木ではなく、木の合板で作られていて、内側が空洞になっている構造のモノも多くあります。

スツールは、意外と可能性のある椅子です

サイドテーブルとして使用中

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■座る為の椅子として使わずに、置いておくだけでも、装飾品(インテリア)として十分に使えるくらいお洒落なデザインのモノも多くあります。
その場合、あるジャンルのインテリア(室内空間)を完成させたいと考えたならば、シンプルな空間に、求めているジャンルのスツールがひとつ置いてあるだけでも事足りるくらいだと思います。
■多くのモノはコンパクトに作られているので、置く場所にこだわらずカジュアルに使えます。
■座面に花を差した花瓶などを置いて、飾り台の代わりとして使っても、お部屋のいいアクセントになります。
■スマホや読みかけの本、飲みかけのマグカップを置くなどと、サイドテーブルの代わりとしても使えます。
■色々なタイプのモノが存在し、また、特別な機能を持っている個性的なモノも多くあります。
そしてスツールは、ちょっとした・・・にちょうどいい椅子で、家にひとつでも置いてあれば、それが、ひとつの便利な道具として意外と重宝することになるかもしれません。