ラズベリー(木苺)は繁殖力がとにかくすごい…。
たった30センチほどの細~い苗を1本だけ買ってきて植えたのが2年前、今では地下茎で横に増えた1~1.5メートルくらいの枝の様な細い木が50~60本ぐらい密集して生えている。もうボウボウです…。
下の画像がその一部アップ。

木に生えているラズベリーの実

1年目はほぼ収穫なしで2年目はほんの数粒と少しさみしかったが、3年目となる今年の収穫期は少ない時で1日20~30粒くらい、多い時で100粒近く採れる日もあった。
採れ始めた最初のうちは生で食べていたが、毎日次々と採れるので、せっかくだったら沢山ためておいてから何かに加工しようと思い、ラズベリー酒に使用した以外は収穫のたびにジッパー付きのPP袋に入れて冷凍していった。

ちなみに、植えたのはサマーフェスティバルという品種です。
生でそのまま食べる時は少し種が邪魔だけど、それさえ気にしなければ甘くてほどよい酸味があってとても美味しい。特に香りを食べる品種と言われているだけあってとても香りが良く、バラの様なリッチな香りが口の中に広がる…。
もう、近所のスーパーでよく買っていた冷凍ラズベリーとはまったく違う果物に感じるほど…。
なおこの品種は2季成りで1年に2度収穫期があるらしい。残念ながら1年目と2年目は2季は成らなかったけど3年目の今年は1季目に普通に収穫できるようになったので秋の2季目に期待…。

とにかくラズベリー(木苺)はポロっと実が取れて収穫は楽しいし味も美味しい。そしてなによりも、今のところはまだ病気になっていないし、食害も少ないというのはすっごくうれしい。
名前に同じベリーの付く昨年植えたストロベリー(苺)はうどん粉病で大変だったし、今のところ病気には強い4年目のワイルドストロベリーは毎年憎き○○クジとの闘いなので…。
また、株分けも簡単に出来るし、地下茎ですぐ横に広がってくれるしすごく育てやすい。
そのぶん増えすぎには注意ですが…。
なお、効果があるかどうかわかりませんが、とりあえずこれ以上増やしたくないというラインには、増えすぎ防止の黒い波板を土の中に埋め込んで周りを囲ってあります。

ともあれ、1季目の収穫時期は一旦終わったけど、このあとは冷凍しておいた実で色々と楽しむことにする。また、熟成中のラズベリー酒も楽しみ…。


■自家製のラズベリー酒

梅酒を作った時のホワイトリカーと氷砂糖が余っていたので、ついでにラズベリー酒も作ることにした。
梅酒作りの場合は祖母の頃からの恒例で毎年漬けていたけど、ラズベリー酒は初めて漬ける。作り方はそんなに変りないだろうと思いほぼ同じように作ってみた。
使うラズベリーの量は、我が家での収穫最盛期の2日分くらいです。

ホワイトリカーと氷砂糖とサマーフェスティバル
■材料

【ラズベリーの実】… 250g
【ホワイトリカー】… 450㏄
【氷砂糖】… 70g

目的が炭酸割りや水割りという場合は…。
【ラズベリーの実】を、もう50~100gほど、
【氷砂糖】を、もう20gほど増やしたほうが味が薄まり難くていいかもしれない。
もしくは、実と氷砂糖はそのままでホワイトリカーを減らす。まあ結局どちらも同じことですが。

■作り方


.漬けておくビンを殺菌する。

漬けておくためのビンの中やフタを洗ます。
そのあと、乾いたら消毒用アルコールで殺菌し、さらに乾かしておきます。
もしくは熱湯をかけて殺菌し乾かしておきます。

水分をとばした実

.実を軽く洗って、そのあと表面の水分をとばしておく。

実を水で軽く洗ったあと、キッチンペーパーなどで表面の水分を取り除き、さらにそのあと残った表面の水気をとばしておきます。

なお、ここでは採れたての生ラズベリーを使うので洗いましたが、市販の冷凍品の場合は洗うと実が崩れるかもしれないし、メーカーで洗ってあるはずなのでそのまま解凍するだけでもいいかもしれない。
そして、解凍したときに表面の霜が溶けて濡れてしまった場合、その水分はふき取って、さらに残り表面の水気はとばしておく。
キッチンペーパーなどの上に並べて解凍するのもいいかもしれない。

容器の中にホワイトリカーを注ぐ

.ビンの中に氷砂糖と実を入れて、ホワイトリカーを注ぐ。

ここでは、氷砂糖を一番下に敷いてその上に実を置きました。
この順番はどちらでもいいと思う。

容器のフタを閉めて保存する前

.涼しい暗い場所に置いておく。

空気が入らないようにフタを閉め、きちんと密閉しておきます。
そのあと日の当たらない涼しくて暗い場所に置いて漬けておきます。

漬けておく期間は…。

果実によって違ってくると思うが、ラズベリーの場合はどれくらいの期間漬けておけばいいのだろうか…。
梅酒の場合、我が家では1年くらい漬けておくが、ラズベリーの実は、梅の実よりも全然軟らかくて小さい、そして断面がUの字のような窪んだ穴があって表面積が広くなる形状なので実のエキスが出やすそう。そして青梅のように毒も無いし…。

ここはとりあえず調べてみた。
漬けておく期間は調べたレシピによって様々で、短いもので2週間。長いもので1年とあった。
中でも一番多かったのが2~3カ月というレシピ。
ということで、2カ月くらいで一旦解禁してみようかと思う。

2週間熟成した様子

ちなみにこの画像は、漬け始めてからちょうど2週間経った時点です。ラズベリーの実は色が出てしまいけっこう白くなっている。そしてお酒の部分はキレイな赤色になっている。見た目的にはもう飲めそうではある…。
そこでちょっとだけ味見をしてみることに…。
まあまあうまい…。これが好きな人もいるとは思う。でもまだとがった感じはする。やっぱり自分的にはもう少し熟成させたいかな…。

その、抽出・熟成する期間(2~3カ月)が過ぎたあと、さらに保存しておく場合は、お酒が濁らないように実は取り出しておきます。
なお、そのあとも熟成は続くはず…。

ともあれ、完成がすごく楽しみ…。
もし美味しかったら、梅酒と同様に年に一度の恒例になるかも…。


■冷凍しておいたラズベリーを使う。

PP袋に入れて冷凍させた様子

冷凍ラズベリーの使い道は色々…。
直ぐに思い浮かぶものとしては、ジャムやフルーツソースに加工するなどがある。
また、より簡単なレシピとして、牛乳・砂糖と一緒にミキサーに入れてラズベリーミルクにするというのもある。
もちろん、シャリシャリとそのまま食べるというのもあり。
ちなみに以前、市販の冷凍ラズベリーでフルーツカードを作ったこともあった。
※参考ページ >>> 果汁100%のジュースで「フルーツカード」を作ってみた

そのほかにも、洋菓子や和菓子など使い道は沢山あるが、今回はまず最初にフルーツソースを作ることにした。


■ラズベリーソースを作る。

グラニュー糖と冷凍ラズベリー
■材料

【冷凍ラズベリー】… 200g
【グラニュー糖】… 下記の通り

【グラニュー糖】の重量は、下記の工程1・2の通り、種を取り除いたラズベリー(ピューレ)を計量し、その約50%ほどのグラム数にする。

■作り方


裏ごししてピューレ状になった様子

.種を取り除いてピューレ状にする。

裏ごしをして種を取り除くとピューレ状になり、元々の重量の7割~8割ほどになります。

ちなみに以前、市販の冷凍ラズベリーを使って裏ごしした時は7割ほどだったけど、今回は約8割ほどありました。これは、品種や保存状態によって違ってくるのかもしれない。

グラニュー糖を混ぜて鍋で煮詰めている

.グラニュー糖を入れて煮詰める。

今回は裏ごししたあとのピューレが159gだったので、グラニュー糖の量は、その159gの約50%の重量である80gにしました。

そして、鍋にピューレとグラニュー糖を入れ、ある程度煮詰めます。

保存容器に入れる

.熱いうちに保存容器に入れる。

加熱及びアルコールなどで殺菌した密閉可能な保存容器に、熱いうちに入れておきます。
そして、熱いうちにフタをしめておきます。


■ラズベリーソースの使い道。

ラズベリーソースを紅茶に垂らす

甘いフルーツソースの使い方として、ヨーグルトに混ぜる・パンケーキにかけるなどがよくある。
チーズケーキやチョコレートケーキにも合うし、ジャムのように普通にトーストに塗ってもいい。
冷たい炭酸水と割るのもいいし、温かい紅茶に混ぜてフレーバーティーにするのもいい。
バニラアイスに練り込ませるとピンク色のキレイなラズベリーアイスになりそうだし、かき氷のシロップとして使うと、ちょっとお高いかき氷のようになって絶対美味しいと思う。
そのほかにも使い道はまだまだたくさんある。
とにかく、ラズベリーの酸味と風味が加わって、プレーンな味だったものがとてもフルーティーでリッチな味になります。

また、まだ試したことはないけど、料理の隠し味などにも使えるらしい…。肉料理にかける食べ方も何かで見たことはある…。


以上のように、自家栽培のラズベリーで果実酒やフルーツソースなどを手作りしてみた…。
なお、今年のラズベリーの収穫量は全部で1.5キロくらいでした…。まだまだ残っているのでこのあと何を作ろうか楽しみです…。

ちなみにもっと多い方は、家庭菜園でもキロ単位で収穫出来る日もあるらしい…。
我が家ではそれを目指し、株分けをして別の場所で増やしている途中です…。
初代の株もさらに広がるはずだし、おそらく来年はもっと多く収穫出来るはず…。
その時は、保存性のあるドライラズベリーやそれを粉砕させたパウダーなども作ってみたい。
なお、この品種は2季成りなので、もしかすると今年の秋には作れる?かも…。

そして今後は、さらに違った品種も植えてみたい。
丁度引っこ抜いた木のあとが空いているのでそこにでも植えようかな…。でも多すぎるかな…。


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