先日、贈答用のグレープフルーツをそこそこ大量に頂いたので、いくつかは皮を剥いてそのまま食べ、またいくつかはシロップ(はちみつ&ラム酒&シナモンパウダー)漬けにして食べたのですが、さすがに毎度同じ食べ方も飽きるので、何か違う食べ方はないかと調べてみたところ、どうやら以前に“焼きグレープフルーツ”という食べ方がちょっとした話題になっていたことが判明…。全然知らなかった…。

とりあえず気になったので、遅まきながら“焼きグレープフルーツ”を作ってみることに…。
と思っていたのですが、やっぱりあれも、やっぱりこれもとなって、いつの間にかグレープフルーツの入ったパンプディングを作ることになっていた。

まあ、“焼かれている”というところでは同じなので半分ほど目的は達成したとは思うが、結果的には結構おいしくて、それはそれでよかったかと…。

以下がその“焼きグレープフルーツ”も兼ねた“パンプディング(ブレッドプディング)”の作り方です。


■“アツアツ” でも “ひんやり” でも美味しい。

パンプディングの材料はフレンチトーストとほぼ同じですが、作り方や仕上がりはちょっと違う…。アツアツで頂くと中はシットリとしているけど表面はカリっ!としています。
そして今回は、さらにグレープフルーツが入っているので、その果汁が口の中で一緒になって、カリっ!とろっ!ジュワー!です…。 なお、カリっ!は無くなりますが、もちろんつめたく冷やしても美味しいです。

テーブルの上に並べた材料
■基本の材料(約2人分)

【グレープフルーツ】… 1個
【フランスパン】… 70gほど
【グラニュー糖】… 大さじ3(36g)
【卵】… 1個(Мサイズ)
【牛乳】… 100cc

以上が基本の材料です。これだけでも普通に美味しいパンプディングが作れます。
なおこの場合、甘さはチョット控えめです。

さらに、お好みではありますが、下記の材料も追加で使うとより深い味わいとなります。
ちなみに、今回は全部の種類を使いました。
追加すると良い材料

◆上記の基本材料に混ぜる
【ラム酒】… 少々
【バニラビーンズ】… さや1㎝程
◆食べる時に振りかける
【粉砂糖(パウダーシュガー)】… お好みで

以上のほかには、食べる時に振りかける“粉砂糖”の代わりに【メープルシロップ】。
さらには、風味付けとして【シナモンパウダー】なども…。

■作り方


細かくカットしたフランスパンとグレープフルーツ

.パンとグレープフルーツをカットしておきます。

●フランスパンは大体20㎜角ほどの一口大にカットしておく。
なお今回は、腰のある仕上がりが好みなのでフランスパンを使いますが、普通のパン(調理パン菓子パン以外)だったら何でもいいかも。

●グレープフルーツは外皮を剥き、一房ごとに切り分けて薄皮もすべて取り除く。
さらに、それを半分に切っておきます。

ちなみにですが、グレープフルーツは皮を剥く前に丸ごと1個計ったら418gで、それからさらに皮を取り除いたら(画像の状態で)197gでした。
あと、果肉の色からして、ピンクグレープフルーツかルビーグレープフルーツのいずれかでしょう。

卵液に砂糖と牛乳を入れている様子

.プディング液を作ります。

●まず、ボウルに卵を割り入れ、泡が立たないよう白身を切りながら静かに溶きます。

●溶いた卵に、グラニュー糖を振り入れて溶かし、さらに牛乳を加えて混ぜ合わせるとプディング液の完成です。

●今回は“バニラビーンズのさやから取り出した種” と “ラム酒”も入れました。
※これは入れても入れなくてもお好みで!

プディング液を混ぜている様子
材料を混ぜる時は、泡が立たないように、卵と牛乳をなじませるようにゆっくりと混ぜます。

フランスパンにプディング液を染み込ませている様子

3.パンにプディング液を染み込ませます。

プディング液の入ったボウルにフランスパンを入れ、両手にスプーンを持ち、パンにプディング液が染み込むよう上下を返しながら“やさしく”混ぜ合わせます。
パン全体に液が染み込んだところでOK。

なお、水分(プディング液)が含まれていると、パンは、崩れてぐちゃぐちゃになり易い状態になっているので、混ぜすぎには注意!!です。

耐熱皿に材料を敷き詰めたところ

.耐熱皿にフランスパンとグレープフルーツを敷き詰めます。

耐熱皿(今回はステンレストレー)にフランスパンを敷き詰め、その隙間にグレープフルーツを埋め込むようにしてバランスよく入れます。
そして最後に、ボウルに残ったプディング液も全部流し込みます。

オーブンで焼いている様子

5.オーブンで20分焼きます。

160℃に予熱したオーブンで約20分焼きます。

最終的に、パンの表面がカリッとなり、皿底部分のプディング液が焼きプリンの様に固まっていたら焼き上がりです。

焼き上がったらオーブンから取り出し、あとは一人ひとりの皿に取り分けて頂きます。
ヘラを使って取り分けるところ

なお今回は、二人分の材料を一枚の耐熱皿(ステンレストレー)に全部入れて焼きましたが、一人用の耐熱皿が2枚あれば、それを使うと、あとで取り分けしなくてもいいし洗い物も一つ減るので楽かもしれませんね。

粉砂糖が振りかけられている皿の上に盛り付けたパンプディング

頂くときは、お好みで…

今回は、皿に取り分けたあと、茶漉しを使って全体に粉砂糖を振りかけ、上にハーブ(アップルミント)を飾り付けました。

また、粉砂糖の代わりにメープルシロップでも確実に美味しいはず。そのほかにはバニラアイスなどを添えるのもいいかも…。

なお、温かい時にいただくと、パンの表面はカリカリで、中はしっとりとしています。そして、卵の風味が比較的強く感じられます。
また、冷やしていただくと、フランスパンはしっとりとしていながらも腰があり、そしてプディング液の部分が冷たいカスタードクリームのようでとっても美味です。
自分的にはこちらの冷やした方が好きかな…。

あと、食べている途中でふと思い出し、シナモンパウダーを気持ち多めに振りかけてみました!!
メチャ旨かったです。おすすめです。
今回はシナモンパウダーを食べる時に振りかけましたが、プディング液を作る時に一緒に混ぜ込んでしまってもいいかも…。


パンプディングはフレンチトーストと似ている感じですが、今回作ったものはフレンチトーストのように“両面をバターで焼く”ということがないのでその分だけはカロリーは低いです。
しかし、とうぜんですが私の大好きなバターの風味がないのはチョットさみしい…。

もしバターの風味がほしいというのであれば、材料を入れる前の耐熱皿に塗っておく、もしくは焼く前の材料を並べるときに小さくカットした角切りバターを数個散らして置いておくといいはず…。

そして、もう少しプリン感を出したい時は、プディング液[牛乳・卵・砂糖]の量を増やすか、もしくはパンを減らす。

以上、グレープフルーツの入ったパンプディングを作ってみました。

それはそうと、最初の予定では単なる“焼きグレープフルーツ”を作るはずっだったのにいつのまにか違った方向に…。
次こそは、そちらの方もぜひ作ってみたい。
とにかく、皮の付いたままの“丸ごと”を横半分にカットして“ただ焼くだけ”なので、そちらの方が全然簡単だし…。


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