以前、何かで手作りのコーラを見て、へー、コーラって手作り出来るんだ…。とその時はなんとなくスルーしたのですが、しばらく経ってからふと思い出し、少し気になったのでちょっと調べてみたら面白そうだったので作ってみました。

まず、作り方などを色々と調べてみたところ、いくつかのレシピがありました。
本物のコーラのレシピは門外不出のトップシークレットらしく、公開はされていないようですが、
おそらく誰かが色々と試して導き出したんだろうなといようなレシピが色々と、それをアレンジしたようなものが色々、また、実は書籍で本物のレシピが公開されていた などというものもありました。

そのレシピたちに出てきた材料が、
シナモン、バニラ、ナツメグ、クローブ、カルダモン、コエンドロ(コリアンダー)、オールスパイス、コーラナッツ、ペッパー、ネロリ、クエン酸、カフェイン、レモン、ライム、オレンジ、ジンジャー、アルコール、カラメル、キャラメル、紅茶、砂糖、水、炭酸水などです。

そして、ほぼ全てのレシピに出てきた材料が、
シナモン、バニラ、レモン、砂糖、水です。おそらくこれは手作りする時の基本だと思います。
次に多く出てきたのが、クローブ、カルダモン、ナツメグ、コリアンダーです。これらはレシピによって出てきたり出てこなかったりでした。

しかし、よく見ると薬膳や漢方薬のようですね。
本当かどうかは知りませんが、よくコーラは身体に悪いと聞くことがあります。しかし、この材料たちを見る限りでは、なかなか身体に良さそうです。

中で、ちょっと気がかりなのは糖分くらいです。
でも、毎日がぶ飲みするわけではないので、それほど気にするほどのことでもないでしょう。
しかも、極端な糖質の取らなさ過ぎもいけない?と思うし…。
糖分は取り過ぎ注意だと思うので、飲み過ぎなければ良いだけです。

でも念のため、作るときには糖類として甜菜糖を使いました。おそらく気休めだとは思うのですが…。 あくまでもイメージだけです。

それでは、以下がレシピです。


まずは、材料を揃えます

上記の色々な材料の中から、比較的簡単に手に入れることが可能な材料をなるべく多く集めて、
全部入れてみることにしました。 但し、清涼飲料水なのでアルコールは除きます。

スパイスなどの材料たち
■原液の材料
【レモン】・・・ スライス(5㎜)8枚
【ライム】・・・ スライス(5㎜)2枚
・ライムが無ければ、レモンのみを10枚で。
・なお、苦いのが嫌なら、レモンやライムの外側の厚い皮は取り除く。
【シナモンスティック】・・・ 3本
【バニラビーンズ】・・・ 1/2本
【ナツメグホール】・・・ 2個
【コリアンダーシード】・・・ 10粒
【クローブホール】 ・・・ 6粒
【カルダモンシード】・・・ 5個
【ブラックペッパー】・・・ 3粒
【糖類】・・・ 250g
・今回は、メインに甜菜糖200g、カラメル用にグラニュー糖50g、とに分けました。
・分けるのが面倒なら、白砂糖、又はグラニュー糖などを1種類だけで250gでもOK。
【水】又は【紅茶】
●水の場合は250cc(色の薄いコーラ用)
●紅茶の場合は290cc(普通の黒いコーラ用。カラメル製作時に40ccほど蒸発するので、その分を水の場合よりも多目にしてあります。)
紅茶の場合はアールグレイを使用。茶葉の量は小さじ1/2用意。 お湯295ccに入れて、3分蒸らしてから茶葉を濾すと、290cc程の紅茶が出来ます。
【水】・・・ 20cc(カラメルを作る場合のみ)

■飲む時に必要な材料
【炭酸水(無糖)】・・・ 出来れば強炭酸で。

とりあえず、簡単に用意できたのは以上です。

なお、このレシピの2倍の量を作りたい場合は、
全ての材料を2倍にして作れば良いのですが、
紅茶の290ccだけは、基本が250cc+蒸発分が40ccでその合計が290ccということなので、
紅茶を2倍にする場合は、
(基本250cc×2倍)+ 蒸発分40ccで、540ccにします。

ところで、市販のコカコーラのラベルには、
糖類(加糖ブドウ糖液糖、砂糖)炭酸、カラメル色素、酸味料、香料、カフェインと書いてあります。

その市販の物と、今回の材料を関連付けてみると、
糖類のところは甜菜糖やグラニュー糖で、炭酸のところを炭酸水、カラメル色素のところは糖類を焦がして、酸味料のところはレモンとライムで、香料のところが上記のスパイスたち、カフェインは紅茶から、といった感じでしょうか。

■作り方


カラメル製作中
煮詰めたカラメルに、少しの紅茶を入れた直後の様子

.まず、普通の黒いコーラを作るときは、使用する鍋の中でカラメルを作り、そこに、紅茶290ccを入れます。

色の薄いコーラを作る場合はこの項はスルーして、下記のからスタートします。

●まず、熱い紅茶(アールグレイ)を290cc用意しておきます。(茶葉は濾しておく。)
●次に、用意した糖類250gから、カラメル用として取り分けた50gを鍋の中に入れます。
●その中にカラメル用の水20ccを入れ煮詰めます。
フツフツとしてきたらその後だんだんと色付いてきます。
色が付き始めたら急に濃くなりますので、目を離さないように…。 あまり加熱し過ぎると焦げてしまい、苦くなってしまいます。
●ほどよく色が付いたら火を止めて、用意しておいた熱い紅茶290ccを、少しずつ数回に分けて全部入れます。
最初の投入時は、かなり飛び跳ねますので注意。
鍋に熱い紅茶を入れる

●なお、紅茶を全部入れたあと、鍋の底にカラメルが飴状になってこびり付いている場合は、まだ紅茶が熱いうちに、ゴムべらなどを使って混ぜながらキレイに溶かします。
●そして、そのカラメルと混ざった紅茶は、下記のへ進む前に、一旦そのまま放置して冷まします。

材料を鍋で煮込み中

.鍋の中に 原液の材料を全部入れて煮出します。

※黒いコーラを作るときは、
上記の鍋の中に、残りの原液の材料を全部入れます。 (すでに紅茶290ccを入れているので水250ccは入れない。)
※色の薄いコーラを作る場合は、
空の鍋に、原液の材料を全部入れます。(紅茶290ccと水20ccは使用しない。)
なお、この場合の糖類は、白砂糖又はグラニュー糖を使用。

ちなみに、レモンやライムに種が入っていたら、苦味の原因にもなるので取り除いておきます。
さらに今回は、レモンとライムの外側の厚い皮を付けたまま入れましたが、苦味が付くのを避けたい場合は、その外側の厚い皮を取り除いてから入れたほうが良いです。特にライムの厚皮は苦過ぎるほどです。

そして、材料を入れた鍋を中火にかけて、沸騰したら火を止めます。
そして、水分が蒸発しないように蓋をして、そのまま冷めるまで放置しておきます。
今回、冷めるまでに3時間ほどかかりました。

密閉容器で成分を抽出する

.密閉の出来るビンに移して、しばらく材料の成分を抽出します。

液が冷めたら、レモンとライムだけを取り出し、材料(スパイスたち)ごと、熱湯やアルコールで消毒済みの密閉容器やビンに移します。
その後、半日~1日ほど冷蔵庫に入れて材料の成分を抽出します。

なお、レモンとライムを先に取り出すのは、長く浸け過ぎると皮から苦味が出るためです。

材料を濾して瓶で保存

.茶漉しなどで固形の材料を濾したら、原液の完成です。

材料(スパイスたち)の成分を抽出したあと、冷蔵庫から取り出して、茶漉しやペーパーフィルターなどで固形の材料を濾したら、自家製コーラ原液の完成です。

濾したコーラの原液は、熱湯やアルコールで消毒をした密閉の出来る容器やビンに入れて、冷蔵庫で保存します。


炭酸で割ってコーラの出来上がり

飲む時には炭酸水で割ります。

コーラとして飲む時は、冷えた炭酸水で4倍ほどに割って飲みます。
お好みで、レモンやライムの輪切り、また氷を入れるとよりさわやかです。

まず、最初に漂ってくる匂いは完全にコーラです。
そして味は…。
市販のモノと全く同じではありませんが、コーラと言っても良いくらいにはなっています。
というか、市販のモノよりも美味しいです。少し栄養ドリンクに近いかなという感じです。
まあ、元々コーラは薬剤師が作ったものらしいので、そうなってもおかしくないかも…。
えっ、ひょっとしたら元祖に近いのか?

しかし、どうしても市販のモノに近づけたいのなら、いくつかの材料を減らしたり増やしたりと、何度か調整してゆけば近づけることも出来そうな感じです。
でも、よく考えてみると、せっかくの自家製コーラなのに、市販品と全く同じ味にする必要もないのではないか、とも思います。
とにかく、オリジナルコーラとして美味しいことだけは確かなので…。

その他には、お湯割りにするのも意外と美味しかったですよ。


-追記-
作り終わったあと、濾過したスパイスは捨てるべきか?とも思いましたが、どうしても捨てるのがもったいなくて、ポリ袋に入れて冷凍庫にストックしておきました。
そして別の日にあらためて、その濾過したスパイスを再利用してもう一度同じようにコーラを作ってみました。 ちなみに、スパイス以外はすべて新しく用意しました。

その結果は…。
スパイスの感じが少しだけ薄くなってはいましたが、十分に風味が出て、ちゃんとコーラになっていて美味しかったです。
ということで、スパイスは2度使えます。


今回、自家製コーラを作っていると、冬になるとたまに作ることのある、ホットワインを作っているような感じがしました。
ということは、ひょっとしたらホットコーラにしたら風邪の季節にもいいのか…?
よくは分かりませんが、何かにいいような気はします。あくまでも気です。とにかく身体に悪いことはないでしょう。
とはいっても、がぶ飲みはしないように。

また、冷たいコーラがシュワーッとさわやかで美味しいように、冷たいジンジャーエールも炭酸がきいて清涼感があり ちょっぴり辛くて美味しいですよ。

下記のページでは、それらの作り方も紹介していますので興味のあるかたはどうぞ。

↓ホットワインの作り方はこちら
残ったワインがあったので、ホットワインを作りました
↓ジンジャーエールの作り方はこちら
「自家製ジンジャーエール」&「生姜湯」のレシピ・作り方


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