ドリップコーヒーを淹れる際に最も多く使われているであろうペーパーフィルター。
このフィルターの収納方法は色々あると思うが、我が家ではジッパー付きのポリ袋に入れている。
それで十分に事足りるし、完全に密閉出来るところは気に入っているので全然問題はない。
ただ見た目が味気ない。そのため今はペーパーフィルターを入れたそのポリ袋をさらに棚の中に片付けている。なのでその分だけ中身のペーパーフィルターを出し入れするときの作業がいくつか多い…。
ということで、ちょっとでも作業を簡単にするために、出しっぱなしにしておいても体裁が保てるような「ペーパーフィルター専用のホルダー(ケース)」を作って収納しておこうかと…。そうするとフィルターだけををサッと取り出せて楽なので…。

まずは素材…、木・金属・革・布など考えられるが簡単に作れる布をメインにする。
デザインは…、フィルターが剥き出し過ぎるのはあまり好きではないので少しでも覆われている構造に…。そして現在複数のメーカーのドリッパーを使用しているので円錐形と台形いずれのフィルターでも収納出来るようにしておく。


■帆布をメインにし、革でアクセントを付けた「フィルターホルダー」。

フィルターが剥き出しのタイプよりも覆われているタイプのほうが好きなので、完全ガードとまではいかないがカバーがあるデザインにした。
使用方法としては、基本的に吊り下げおくタイプです。

材料の帆布とレザーとハトメ
■材料

【レザー(革)】… 厚さ1.8mm
【帆布】… 11号
【キルト芯】… 中厚・片面接着
【両面ハトメ】… 穴12mm(真鍮製)

サイズ的には、自分が良く使うメーカーのペーパーフィルター(4杯用で横幅165mmのタイプ)が入る大きさにした。
※同じ4杯用でも、メーカーによってはペーパーフィルターのサイズが違うので、下記の裁断寸法よりもうちょっと大きめにした方がいい場合も…。
また今回の場合、中に入れる枚数を最大でも30枚ほどまでと見込んでいるが、もっと増やしたい場合はサイドのレザーの幅を広くするといいかも。
なお、レザーの幅を広くする場合は、下記工程6の後半を参照。

■作り方


材料の裁断寸法

.材料を裁断。

帆布は、175mmの正方形が4枚。
キルト芯は、153mm程の正方形が2枚。
レザーは、35mm幅の細長い長方形が2枚と、
40mmの正方形が2枚。

細長い長方形のレザーの長さは、あとで調整出来るようにちょっとだけ長めにしてあります。
※使用する生地や裏返した時の具合によって布部分の大きさが多少違ってくるかもしれないので…。
長さの調整は、下記の工程6の時点で。

帆布を2枚合わせて縫う

.帆布2枚を縫い合わせる(2セット)。

2枚の帆布の端を合わせて、縫い代10mm(1cm)で周囲を縫う。
この時、返し口として、縫い始めと縫い終わりの間に“縫わない部分(◎)”を設けておく。
今回この“返し口(◎)”は70mm(7cm)とした。

以上のものを2セット作る。

四隅をカットする

.四方の角をカットする。

このあと裏返した際に、角の部分がモサモサしないように四方の角をカットしておく。

片面の中央にキルト芯を貼り付ける

.キルト芯を接着する。

正方形に縫ったその縫い目の内側中心にキルト芯を置き、アイロンで押さえて接着する。

なおキルト芯を貼るのは、縫い合わせた帆布2セットともそれぞれ片面のみ。

縫い代を内側に折り曲げる

.縫い代を内側に折り曲げてから、裏表をひっくり返す。

まず、縫い代を内側に折り曲げてアイロンで押さえておく。イラストのように裏表の合計8箇所を2セットとも。
これは、このあと裏表をひっくり返した時に端部分がキレイな線となるようにするためです。

そして、イラストにはしていないが、
返し口(◎)を使って裏表をひっくり返し、キレイな正方形となるように形を整え、端部分をアイロンで押さえておく。

細長いレザーを縫い付ける

.細長いレザーを縫い付ける。

●まず縫い付ける前に帆布の1辺の長さを測り、それを元に細長いレザーの長さを調整(カット)する。
その長さは、イラストのように上部に8mm・下部に18mmの差が出来るように…。
例えば、帆布の長さが153mmだったとしたら
153-8-18=127mmとする。
縫い付けるときには、左右2枚のレザーをいずれも帆布の端と合わせ、その端から5mmくらいのところでぐるり1周縫う(赤点線のところ)。
※この時、キルト芯を貼り付けた面を外側にする。
※また、返し口(◎)は下部に位置するように。
●そのあと細長いレザーを半分に折り曲げる。
●次に、もう一枚の帆布を合わせる。
※この場合も、キルト芯を貼り付けた面は外側にし、返し口(◎)は下部に。
●そして上記と同じように縫う。
こちらの面を縫う時には、帆布や細長いレザーを折り曲げたり広げたりとちょっとややこしい感じにはなるが、やることは上記とまったく同じ。

※なお、レザーは仮縫いが出来ないので、手芸用ボンドなどを端部ギリギリに塗ってレザーと帆布を止めておくと良い。とくに2面目を縫う時などはこねこねするのでクリップなどではズレてしまう。

縫った部分を下から見た様子

縫い終わると、このような感じになる。

レザーの幅を広くしたい場合は

画像を見るとわかりますが、レザーの幅を広くしたとすると、ペッタンコにしたときにレザーの折り曲げた角同士がぶつかってペッタンコになりにくくなるはず。
ペッタンコにすることが全然ないという場合だと、レザーの長さは上記のままでもOKですが、
ペッタンコにも出来るようにしておきたいという場合は、上記イラストで示す18mmの部分が広くなるようにレザーの長さを短くする。
詳しくは… その18mmの部分が、広くしたレザーの幅の半分ほどの寸法となるように調整する。
例えば、レザーの幅を50mmとした場合、イラストでの18mmの部分を25~26mm程にする。

アクセントのレザーを縫い付ける

.アクセントとなるレザーを縫い付ける。

アクセントとなる正方形のレザーを縫い付けます。
縫い方としてはミシンでも手縫いでもいいが、今回この部分だけは雰囲気のある手縫いにした…。

このレザーのパーツは、機能的に絶対必要というわけではないので、とくに無くてもよいという場合はスルーしてもよい。

手縫いの手順

レザーと帆布を合わせて手縫いする方法

●まず、菱目打ちなどを使って、針を刺していくための穴をレザーに開けておく。
●そして、レザー裏面に手芸用ボンドなどを塗って帆布に貼り付け、ボンドが乾くまでしばらく待つ。
ボンドを塗る場所は、菱目打ちで開けた穴の内側に沿って幅5mmほどで。(穴にはかからない様に)
●縫う時は、菱目打ちで開けた上記の穴に目打ちを刺して帆布側にも貫通させていく。
●ちょっと面倒だけど一針進めるたびにその都度目打ちで貫通させ、2本の縫い針を両端に取り付けた糸で縫い進めていく。

穴を開けてハトメを取り付ける

.ハトメを取り付ける。

●縫い付けた2か所の四角いレザーのそれぞれ中心に12mmのポンチで穴を開ける。
●そして、その2か所ともに12mm穴のハトメを取り付ける。

完成したペーパーフィルターホルダー

以上で完成!

使用方法(収納方法)は…
バック状になっているホルダーの中にペーパーフィルターを収納し、そのままS字フックやマグネットフックなどに引っ掛けて吊るしておく。


アクセントのデザイン例

アクセントとなるレザーの形状として、上記のような正方形以外には…。

イラストのような三角形と扇形、また上記で作ったような正方形でも大きい正方形から小さい正方形までと、色々な形状・サイズのものを試しに作って合わせてみたが、どれもそこそこいい感じだった…。
色々と迷ったが、今回は最終的に縦横40mmの正方形にした…。

最初は三角形にするつもりだったが、実際に合わせてみると両端の鋭角部分が細すぎてビラビラしてしまう感じだったのでやめておいた。
どうしてもこのような三角形にする場合は、ビラビラになってしまうのを気にしないか、もしくは手芸用ボンドなどでその端を貼り付けてしまう。


スタンドタイプにした様子

スタンドタイプにも…。

何となく立ててみた…。
布をキルト芯で補強してあるので、スタンドタイプにしてもダラ~ンとしません。

だだし、幅が狭いので単独で立たせるには不安定。だけど食器棚の隅っこなどに立てて置くのにはちょうどいい感じ…。

もし、単独でも安定して立つような“本格的”なスタンドタイプにするのなら、サイドのレザーの幅をもう少し広くするのもいいかもしれない。
なおスタンドタイプの場合、アクセントのレザーとハトメの穴はあったらあったでそれもいいが、上記工程6の時点で完成としておき、それらが無い状態だったとしてもかまわないかも…。


テーブルの上での使用例

以上のように、布と革を使ってコーヒーフィルターホルダー(バック)を自作してみました。
ずっとフィルター専用のケースが欲しいと思っていたのでちょっとうれしい…。
とにかくお気に入りの道具が増えてゆくごとに、それらを使う作業は楽しくなってゆきますよね…。

なお、今回使用した帆布11号は、帆布の中では薄いほうですが、布の中ではまあまあ厚いほうです。
家庭用のミシンでもそこそこ縫えるとは思いますが、心配な場合はシーチング程度の少し薄い生地でもいいかも…。
その際は、レザーの厚さを今回の1.8mmから1mm程に変更するとより縫いやすいしバランスもとれると思う。

ちなみに、帆布11号で作る前には一度シーチングでも試作しています。キルト芯が入っているのでそこそこハリはありました…。
なお、試作した時のレザーは1mm厚を使用しています。とにかく薄い生地やレザーでも十分にものにはなります。※吊り下げる場合。


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